No.00087 廃墟の鹿

鹿モチーフのカーブドアイボリー  アンティークジュエリー
カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー

僕はカーブドアイボリー、それもドイツの物が大好きでずいぶん扱って来ましたが、これは久しぶりに見る超ユニークな作品です!!♪中央の大きな木の構図と彫り方がとても珍しいですし、しかも表裏に染め加工が施されているのにはビックリです!!特に裏が印象的ですね〜!!♪
それに僕が今まで扱ってきた鹿のモチーフの物は、人工物など一切無い自然の風景の中にいる鹿を彫った物ばかりでしたが、この作品には左右に煉瓦の建物の一部のような物が彫られています!!これは実に不思議な風景だと思いますね!!森の中の廃墟なのか、それとも作者が夢に見た風景でも彫ったのかと思いたくなるぐらいです!!!♪

カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー

異色のカーブドアイボリー『廃墟の鹿』
ペインティング カーブドアイボリー ブローチ

ドイツ 19世紀中期
アイボリー(ボーンの可能性あり)、メタル
5,3cm×6,2cm
重量 11g
¥270,000-(税込8%)

作者のセンスの良さと遊び心満点の作品です♪♪中央にど〜んと不思議な形の大木を彫って、濃い茶色に染めてあるのですから、これほど強烈な印象を受けるカーブドアイボリーは滅多にある物ではありません!!!

三頭の鹿の構図も非常に優れています!!中央に静かに寝そべる牡鹿を配し、左右には動きを感じる牝鹿と子鹿を配した、静と動の印象的な表現は秀逸です!!♪
左の牝鹿が草を食む様子と表情を見ていると、実に巧みな彫りだなと感心します!!裏側から見ると、牝鹿が大木の裏側から回り込んで手前の草を食んでいる立体的な構図が良く解りますね♪♪
右の子鹿がちょっと伸び上がって高い所の葉を食べているポーズも、如何にも子鹿らしいポーズではありませんか!!♪

これだけ繊細な彫りなのに、150年くらい壊れずに残っているのは凄いことですね。価値を理解していた歴代の持ち主が、本当に大切にしてきた証なのでしょう♪!!

←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。
カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー 牡鹿のドーンと構えた姿勢と雄々しい表情、そしてバックの大木のイメージのコントラストが実に面白い!!
←裏 ↑表
大木の彫りとペインティングが、裏と表で違えているのも凝っていますね!!
カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー
この牝鹿の頭部の、実に立体的な彫りが素晴らしい!!前足の間の狭い空間に、草を透かしにして彫ってあるにも驚きます!!ただでさえ透かし彫りは集中力が必要な難しい技術なのに、まさに圧巻です!
カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー 煉瓦塀の前で葉を食む子鹿の立体的造形も印象的です!!上にある葉を食べるための首の角度、そして、前足と後ろ足の奥に草を彫ってあるので、強く立体感を感じるのです!!
大木の荒々しさと、葉の部分の繊細さの大胆な表現のコントラストも実に印象的です!!♪
牡鹿の表情が見る角度で変わって見えるのは、立体的な彫りの証しなのです!!
カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー
牡鹿の首元の表現や、子鹿の足の奥に彫ってある雑草の彫りも、作者の手抜きのない仕事ぶりを感じて嬉しくなります!!♪
カーブドアイボリー 鹿 アンティークジュエリー
左右の煉瓦に蔦がはっているような表現を見ると、これはやはり森の中の廃墟なのかも知れません。
戦いがあり人が住まなくなり、廃墟となった城や街があった当時。人が住まなくなった廃墟には草が生い茂り、そこには動物がやってきて大自然の中の営みは続く・・。人も動物もみな自然の一部。
自然へと還っていく廃墟を見て、心に何かを感じるのは西洋の人も日本人も共通する気がします。この『廃墟の鹿』を見て、思わず松尾芭蕉の「夏草や 兵どもが 夢の跡」という俳句を思い出しました。僕はこういうファンタジックなイメージの作品は好きですね〜!!♪

過去に扱ったカーブドアイボリーはこちらをご参照下さい

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