『エンジェル』
シルバー　ブローチ
フランス　19世紀中期
カボッション・ガーネット、シルバー
6,1cm×4,3cm
SOLD

このエンジェルは、左手で何かを持ち右手を振りかざして何かを訴えている、魅力あるポーズです。植物の葉の見事な仕事と、花に見立てたカボッション・ガーネットが相まって、とても魅力的な造形です！♪

6,1cm×4,3cmと大型ですが、大型のストーンカメオほど重くはありません。素晴らしい造形なので、使わない時は額装して楽しまれるのも良いと思います。

シルバーは大気中の亜硫酸ガスなどで変色して衣服を汚すので、19世紀以前のジュエリーではダイヤモンドを留める部分に主に使われていました。19世紀後期になると、大衆向きの低価格ジュエリーの素材として使われるようになります。このブローチのように、造形的にも技術的にも優れたシルバーのジュエリーは例外的と言っても良いほど少ないのです！

シルバーは変色しますが、その渋さが日本人には魅力なのです。日本人以外はピカピカに磨いていないと気が済まないでしょうが（笑）
シルバー・ジュエリーは長期間放置すると真っ黒になりますが、研磨剤を含んだ銀磨きでたまに軽く磨くだけで、このブローチのような渋くて良い感じを簡単に維持することが出来ます。現代の安物のシルバー・ジュエリーは黒くならないようロジューム・メッキが施されていますが、変にピカピカするし、メッキはいずれ剥がれて余計汚くなってしまうので最悪です。
それに、ロジューム・メッキをするのは、仕上げを手抜きしても解らないという利点？もあるからです（笑）

裏の仕上げも奇麗です。

ピンとフレームは、衣服が汚れないようシルバーギルトになっています。