No.00180 平和のしるし

キリストの精霊である鳩を描いたローマンモザイクのデミパリュール

格調の高さが際立つ、オリジナル革ケース付きのローマンモザイクのデミパリュールです♪
デミパリュールとは2種類又は3種類ほどのセットジュエリーのことを言い、セットで着けて見栄えする楽しさと、個別でも使える使い勝手の良さが魅力です。オリジナルケース付きで残っているデミパリュールは本当に稀少なのですが、こういう美術品クラスのジュエリーがセットされた物は、使わない時は飾っておくだけで見栄えする最高に贅沢な宝物なのです♪

 

ローマンモザイク 鳩 聖霊 スタロウグラム AΩ アルファオメガ イタリア デミパリュール ペンダント&ブローチ ピアス セット アンティークジュエリー
←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小比が分かります

『平和のしるし』
ローマンモザイク デミパリュール

イタリア 1860年頃
18ctゴールド、モザイクガラス
ペンダント 9,5cm×3,1cm、30.8g
(バチカンを外してブローチにした場合 8cm×3,1cm)
ピアス 6cm×2,2cm、16.9g
オリジナル革ケース付
¥2,030,000-(税込10%)

美術的希少価値も高い、19世紀中期の第一級のローマンモザイクによるデミパリュールです。素晴らしい芸術作品なのに、身につけて楽しむことまでできてしまうのが、アンティークジュエリーの魅力の1つだと思っています♪

 

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

今回ご紹介するこのデミパリュールは、19世紀中期のローマンモザイクの中でもトップレベルの作品です。

ローマンモザイクは恐ろしいまでに手間と集中力を要する美術品ですが、19世紀後期以降、土産物の酷いレベルの物がたくさん作られた工芸品でもあります。

この作品の素晴らしさを理解するためにも、まずはその歴史的背景について見て参りましょう。

 

ローマンモザイクの作り方

風景画 ローマンモザイク イタリア 19世紀初期 ルース ルネサンス アンティークジュエリー『風景画』ローマンモザイク ルース
イタリア 1820年頃
4,3cm×5,3cm
SOLD

ローマンモザイクは、色ガラスの棒を細かくカットした物を敷き詰めて、温めた松ヤニで固定して絵を描きます。

ガラス片は細かくすればするほど、繊細で美しい絵を表現できますが、その分作業の大変さは格段に上がります。

左の19世紀初期のローマンモザイクは、拡大すればモザイクだと分かるのですが、細かすぎて肉眼ではペインティングの絵にしか見えないほどでした。

気の遠くなるような時間をかけて作られた傑作です。

ローマンモザイクの品質低下

古い時代には素晴らしい芸術作品が生み出されたローマンモザイクですが、このローマンモザイクも、現代では見るも耐えないお土産品に成り果てた物の1つです。

歴史を辿ってみると、他のアンティークジュエリーと同じ現象が起きたことが分かります。

【参考】ヴィンテージのローマのお土産品ペンダント

<歴史背景:土産品としての需要>

イギリス貴族の師弟によるグランドツアー

イタリアの古代遺跡を巡るグランドツアー参加者

17-18世紀のイギリスでは、裕福な貴族の子弟が学業の最後の学びとして、大規模に国外旅行へ出かける『グランドツアー』というものがありました。

当時文化的な先進国であったイタリアとフランスが主な目的地で、家庭教師が同行する学びの旅行でした。当時のヨーロッパでは、旅行期間が数ヶ月から8年という長期に渡るのが普通だった時代です。

このグランドツアーは、ヘリテイジが扱う王侯貴族のために作られたハイクラスのアンティークジュエリーを理解する上でもとても重要なキーワードです。

ヴィクトリアン中期以降に出回り始める、一般大衆向けのくだらないアンティークジュエリーが興味の対象の場合はあまり必要のない知識ですが、王侯貴族のハイジュエリーをお取り扱いする上では必須なので、木城靖久氏が著した『グランド・ツアー 良き時代の良き旅』はGenから必読指定されています(笑)

1983年に出版された古い本ですが、サントリー学術賞も受賞している本なので皆様もご興味があればぜひ入手して読んでみられて下さい。

『グランド・ツアー 良き時代の良き旅』(木城靖久著 1983年)中公新書

この本も『紳士と淑女』でご紹介したドナルド・キーン著の『日本人の美意識』同様、大量に線が引いてあったりページが折られたりしているのですが、このページにも重要なことが書いてあります。

グランドツアーに出掛けた貴族の師弟たちは、それまでに学んだ知識と身につけたセンスを生かし、優れた美術品を買ってイギリスに持ち帰るのも重要な役割でした。

本に「古美術品の大量買い」とありますが、目利きしてイタリアやフランスの当時最先端の優れた品物や古美術品を買っていたのです。

グランドツアーはフランス革命とナポレオンによる大陸の混乱と共に一端終焉を迎えますが、19世紀に入ってからも、最良の教育を受けた若者たちはグランドツアーに出かけるのが常でした。

カステラーニ 聖パスカル ブローチ ローマンモザイク アンティークジュエリー『聖パスカル』
ローマンモザイク ブローチ
イタリア 1860年頃(おそらくカステラーニ作)
SOLD

左は作行きなどから、カステラーニ作と推定できるローマンモザイクです。

当時のイギリス貴族の師弟は考古学も学んでいたので、イタリアでの優れた古美術品も購入していました。それだけでなく、現地でカステラーニの作品のような当時最先端の優れた美術品に直接触れ、金に糸目をつけず購入し、イギリスに持ち帰っていたのです。

最盛期の大英帝国は、フランスの7倍の経済規模があったと言われています。単純に考えると現地が一番ありそうなものですが、こうして長い年月イギリス人が相当量を持ち帰りました。

現在、イタリアやフランスで作られた優れた作品を現地で探そうとしても見つからないのは、こういう背景だからです。まあ、教育を受けた貴族でも目利きできる優秀な人物は極一部で、価値の低い物を高値でつかまされた人も多かったようですが・・。

19世紀後期の大衆向けの団体旅行の開発

グランドツアー中の上流階級のアメリカ人の子弟
もともとはイギリス貴族の教育の仕上げとして行われていたグランドツアーですが、次第にアメリカ合衆国やヨーロッパ諸国の若者にまで広がっていきます。
外輪蒸気船クラーモント号(1870年) アイアン・デューク級蒸気機関車(1892年)

蒸気船や蒸気機関車の登場によって行き先は拡大され、お金持ちの行き先はイタリア・フランス限定ではなく世界一周へとつながっていきます。

近代ツーリズムの祖トーマス・クック(1808-1892年) "Thomas.Cook" ©Unknown author(before 1892)/Adapted/CC BY-SA 3.0
イギリス人実業家トーマス・クックにより発明された"団体旅行" ©Thomas Cook

19世紀後期、大英帝国の最盛期を迎えたイギリスではトーマス・クックによって団体旅行が開発され、中産階級の間でも海外旅行が大いに流行します。こうしてイギリス貴族による従来のグランドツアーは終焉を迎えます。

貴族だけしか行けなかった憧れのイタリア、フランスに訪れた中産階級は、せっかくだから貴族同様、何か素晴らしい美術品も絶対に買って帰りたいですよね。

海外旅行で押し寄せる中産階級の土産物として、イタリアでもカメオやモザイクなど、様々な工芸品の需要が伸びます。

ローマンモザイクもその1つですが、留まるところを知らない需要伸びに応えるため、どんどんと質が低下することになります。19世紀後期の中産階級向けの土産物として作られたローマンモザイクは、早くて簡単に作れる小さな物がほとんどです。

敷き詰めるガラス棒自体も数が少なくて済むようサイズが大きくなり、絵柄も粗くなっていきます。

【参考】安価な土産物のローマンモザイク

購買層は富裕貴族と比べれば微々たるお金しか持たない中産階級ですし、そもそも歴史や文化、芸術についてのまともな教育も受けていない人たちです。どんなものが優れた芸術作品なのかなんて分かりようがありませんし、分かったとしても買える財力も持ちません。目利きの貴族が選りすぐった優れた美術品だけでなく、イギリスには中産階級が持ち帰った19世紀後期の酷い物が大量に存在するのは、こういう背景があるからなのです。これも1つの文化ではありますが、ヘリテイジでは中産階級向けの土産品はお取扱い対象外です。
【参考】土産物として作られたヴィンテージのローマンモザイク

20世紀になると、もはや見るに堪えないレベルです。ハイレベルのローマンモザイクは私では到底作ることはできませんし、やれと言われても絶対やりたくない恐ろしく手間と集中力を要する作業ですが、この程度なら私でも簡単に作れる気がします、いや、こんなにガタガタではなくもっと上手に作れる気がします(笑)

現地に長期滞在し、役目として潤沢な予算で優れた美術品を手に入れるイギリス貴族と異なり、安価な団体旅行で行って帰ってくるだけの無学の中産階級の場合、ローマンモザイクであれば何でも良くて、低品質な物であっても喜んで買ってきたのでしょう。現代の観光地も、どこもろくな物が売られていませんが、行くと何かしら買いたい気分にはなりますからね。価値がない物であっても、思い出を物として遺すという記念的な意味で買う分には意義があると思うのですが、少なくとも現地で「高額なよく分からない芸術品」だけは買っちゃ駄目ですね〜。分かっていない観光客向けのぼったくり商売が横行するのが世の常ですが、相手は経験を重ねたプロなので勝てません(笑)

細工レベルの違いによる見た目の差

ローマンモザイク 第一級の作品19世紀初期の傑作 ローマンモザイク アンティーク お土産品 ヴィンテージ お土産品 ローマンモザイク
【参考】19世紀後期の土産物 【参考】ヴィンテージの土産物
左の過去にお取り扱いしたローマンモザイク以外はサイズが分からなかったので、大小比は何となくのイメージで並べています。王侯貴族向けの美術品と、庶民用の土産物では、同じローマンモザイクというジャンルでくくるのがはばかられるほど違いがありますね。とにかく美しい物を作ろうとして手間暇を惜しまなかった職人の魂が籠もった作品と、とにかく安く早く作ろうと手抜きして作られた作品では、同じわけがないのです。

 

精霊の鳩をモチーフにしたローマンモザイクのデミ・パリュール(アンティークジュエリー)

各時代の様々なローマンモザイクをご覧いただいて、このデミパリュールが19世紀中期の第一級品の作品であることは何となくもう感じていただけたと思います。

その素晴らしさをじっくり見ていきましょう。

<記号で暗示された主イエス・キリスト>

1.スタウログラム

ローマンモザイクのペンダント&ブローチ ピアス セット

バチカンには、特徴的な変わり十字が描かれています。

この変わり十字は、フレーム本体とは別に作ってから蝋付けしてあります。その後でフレーム内に松ヤニを入れ、下から温めながらモザイクガラスを一つ一つはめ込んでいきます。


ローマンモザイク ブローチ アンティークジュエリー 鳩 スタロウグラム『オリーブの枝を加えた鳩』 
ローマンモザイク ブローチ
イタリア 1850年頃
SOLD

この変わり十字は、ギリシャ文字のΤ(タウ)とΡ(ロー)を組み合わせてキリストを表しています。

スタロウグラムと呼ばれるこの装飾文字は、聖書などでも見ることができ、左のローマンモザイクのクロスの中央にも描かれています。

十字のことをギリシャ語でスタウロスといい、それを「タウ、ロー」という音で似せているのですが、実際は十字架上のキリストの姿そのものを表していると言われているのです。

2. アルファオメガ

精霊の鳩をモチーフにしたローマンモザイクのペンダント&ブローチ(アンティークジュエリー)

ペンダントの上部には、AとΩという文字が組み合わさった記号のようなものがあります。

この文字もバチカンのスタロウグラムと同じ方法で作られています。

ミラノのサンバビラ教会のモザイク画(教会の創建は9世紀ですが、モザイク画の制作時期は不明)
PDミルウォーキーの聖パウロ聖公会のステンドグラス(1883年頃)

ギリシャ文字では最初の文字がA(アルファ)、最後の文字がΩ(オメガ)です。

AΩ(アルファオメガ)は新約聖書に現れる語句で、ヨハネの黙示録にて主の言葉として「私はアルファであり、オメガである」とあり、「最初であり、最後である」続きます。

つまりAΩは万物の最初と最後を意味し、永遠の存在者である神とイエス・キリストを指すのです。

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

この作品のモザイクは、写真をこれだけ拡大してようやく一つ一つが細かくはめ込まれているのが見えてきます。

単純に考えるとメインフレームの絵を特に全力で頑張りそうなものですが、スタロウグラムもAΩも神ご自身を表していることが分かれば、この部分の恐ろしく精緻な作りも納得だと思います。

ぜひ実際のサイズを想像しながらご覧ください。この繊細緻密な仕事は、想像するだけで気が遠くなりそうです。

メインフレーム

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

さらにデミパリュールのメインモチーフは鳩とオリーブの枝です。

旧約聖書の『ノアの方舟』は、キリスト教徒でなくとも知っているくらい有名ですね。

PD『ノアの方舟』(初期のクリスチャン 2-4世紀)

堕落した全てのものを滅ぼす神の大洪水の後、箱舟で漂流していたノアが鳩を放ちます。放った鳩がオリーブの若枝をくわえて戻ってきたことで、水が引いたことを知ります。

この「苦難が終わる」ことが、キリストの受難後に人類が救われることや戦争の終焉と重なり、鳩は平和の象徴としても扱われるようになりました。

このことから鳩とオリーブの枝の組み合わせは、アンティークジュエリーでもしばしば用いられるモチーフとなっています。

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

このデミパリュールの主役となるペンダントのメインフレームには、美しい3羽の鳩の楽しげな姿が描かれています。

絶妙に色の濃さが異なる、淡いピンクやベージュのガラスをうまく使い分けて、立体的な鳥の造形を表現しています。鳥の目もうまく表情が表現されており、ここまでガラスのモザイクで表現できるのかと驚くばかりです。嬉しくなってしまいますね♪

オリーブの茎は、金線を使って表現してあります。

美しいミルフィオリ

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット キリスト教 スタロウグラム ローマンモザイクペンダント&ブローチ ピアス セット

ミルフィオリという、金太郎飴のような模様が入ったガラスも至る所に使われています。溶けたガラス棒を花形などに整形し、整形したガラス棒の表面に別の色のガラス棒を巻くという行程を繰り返すなどして作られます。星形の模様が入ったガラスや、オリーブの花もミルフィオリの技法が使用されていますが、使用するそれぞれのガラスの膨張係数が異なると割れてしまうため、色彩センス的なだけでなく、ガラスの色の調合の際には膨張率まで合わせ込む高度な技術も必要とされる手法です。

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

フレーム下のパーツで表現された咲き乱れる花や、下で揺れる5つのパーツも実に見応えがあります。

花々の表現は、美しいグラデーションが付いた色鮮やかなアゲートで作ったピエトラデュラの花をも彷彿とさせますね。

ピエトラデュラ フローレンスモザイク 白大理石 イタリア アンティークジュエリー バングル ピエトラデュラ フローレンスモザイク 白大理石 イタリア アンティークジュエリー バングル

これが天然の石を使ったモザイクです。1つあたりのモザイクの大きさは1円玉より小さい、1,4cm×1cmしかありません。色鮮やかさと言い、石自体が持つ美しいグラデーションと言い、これぞ人の技それとも神の技と言える驚異の細工と言い、天からの恵みと人が作り出した素晴らしい宝物です。

手前味噌ですが、実はこの作品こそが、私が初めて訪れたルネサンスで出逢い、恋に落ちて手に入れたアンティークジュエリーです。

『驚異の細工:美し過ぎるピエトラドュラ』
イタリア 1860年頃
ホワイトマーブル(大理石)、アゲート、トルコ石他天然石、ルビー、天然真珠、18ctゴールド
SOLD
ピエトラデュラ フローレンスモザイク 白大理石 イタリア アンティークジュエリー バングル

現代ジュエリーを含めてジュエリーを買うのは初めてだったのに、分かりやすいダイヤモンドなどが付いていない細工物です。しかもアンティークジュエリー購買層としてはかなり若い年齢の普通のサラリーマンが、いきなり単品で三桁万円するバングルという超マニアックな買い物をしたので、GENも「赤坂や神楽坂時代、バブル期を含めて今までこんなお客様は見たことない!!」と仰天したそうです。

私にとっては至極普通の感覚で買い物しただけですが、実際にアンティークジュエリーの仕事を初めてみると確かに私は変わっているようです(笑)まあでも、それくらいアンティークジュエリーが好きだという確信があるからこそ、自信を持って皆様にアンティークジュエリーをご紹介できるのです。自分が興味がなく、好きでもないものを人様に販売するなんて無礼なことは絶対やりたくないですからね。そんな気持ち悪い商売は、安泰なサラリーマンの身分を捨ててまでやることではないです。

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット ピエトラデュラ フローレンスモザイク 白大理石 イタリア アンティークジュエリー バングル
ピエトラデュラ フローレンスモザイク 白大理石 イタリア アンティークジュエリー バングル

どちらも1860年代のイタリアで制作されたものです。当時はデザイナーという職業は存在しません。優れたデザインセンスを持ち、しかも高度な技術まで併せ持っていた職人は、当時でも稀な存在です。でも、現代と違ってそれぞれの分野で素晴らしい職人が存在した地域・時代です。きっと互いにインスピレーションを与え合い、このような優れた作品として昇華されていったのだと感じます。

色ガラスによる美しい色彩

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

現代は色に溢れた時代ですが、ガラスで鮮やかな色を出すことは実はとても難しいことです。細かなガラスに絶妙なグラデーションを表現するのはさらに難しいことです。だから20世紀に入ると、これだけの多彩な色のモザイクは姿を消してしまうのです。実物を見ないと分かりにくいかもしれませんが、色ガラスで表現されたからこそのこの深い色合いは見る者に深い感銘を与えてくれます。

ガラスモザイクならではの煌めきの魅力

カタログに掲載した画像は絵柄が分かりやすいよう、なるべくガラスが反射しないようにして撮影しています。

左は夜に、室内光源だけでスマートフォンで撮影した画像です。実物は1つ1つのモザイクガラスが、角度によってキラキラと煌めくので、デミパリュールのモチーフが醸し出す荘厳な雰囲気だけでなく華やかさもあります。

ダイヤモンドなどの宝石とは違った、モザイクガラスならではのキラキラとした煌めきも、このような芸術作品クラスのローマンモザイクの魅力の1つです。

ピアス

精霊の鳩の美しいローマンモザイク・ピアス
ピアスもペンダント&ブローチにバリエーションをもたせたデザインで丁寧に作られています。当然ながら手抜きの痕跡は一切ありませんね。
ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット
ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット
フレーム全域にあしらわれた縒り線も、ピアスの小さなパーツまで含めて一切の乱れがありません。
ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット このデミパリュールは、ペンダント&ブローチとピアスのセットだけに、大変な数のモザイクガラスが使われています。高度な技術を持った職人が大変な手間を掛けて作った物なのです。

 

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット
このような素晴らしいモザイクは、当然ながら今では絶対に作れる訳が無い貴重な作品なのです。
作るのが楽で見栄えするダイヤモンドジュエリーの方が、ジュエリーとしては高額で取引されているのが現状ですが、トップレベルのモザイクはダイヤモンドのジュエリーよりもずっとずっと美術的希少価値があります。変な現代アートに異様な高値が付いたりするのに、このような優れた芸術作品と言えるアンティークジュエリーは何故安いのだろうと不思議に思ってしまいます。

そうは言っても、投機の対象になっていないからこそ手が届く価格でこのような芸術作品を手に入れることができるわけで、本当に価値を分かって下さる方の手元で愛されるためにも、このまま極一部の人にしか知られていない方が良いのかもしれませんね。このようなモザイクのジュエリーこそ、アンティークジュエリーでなければ絶対にあり得ない物です。ヘリテイジのHPをご覧くださっている皆様にこそ、ぜひその魅力を解って頂きたいと思っています。

裏面

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット
バチカンを外すとブローチとしてもお使いになれます。布が敷かれたロケット部分には美しい面取ガラスが付いています。
ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット ピアスの裏面までも美しいです。

オリジナルの革ケース

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット

オリジナルのアンティークの革のケースが付いているのもとてもラッキーですね♪

※アンティークのケースについて知りたい方はこちらもどうぞ

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット メーカー名

蓋を開けると豪華なデミパリュールが現れます。1つ1つケースから取り出して身につけるのはとてもテンションが上がりますね♪

膨大な手間と時間と技術をかけて作られたこのクラスジュエリーは、もはや芸術作品でもあるので、使わない時はこうやって蓋を開けて飾っておくのも素敵だと思います。

心の豊かさ、心の贅沢が味わえるデミパリュールです♪

 

ローマンモザイク
ペンダント&ブローチ ピアス セット
←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小比が分かります

ご希望の場合は高級シルクコードをサービスでお付け致します。アンティークの作りの良いゴールドチェーンをご希望の場合は、いくつかご用意がございますので別途詳細をお知らせ致します。

バチカンはある程度幅があり、ベルベットのリボンなども通せます。パーティーの時は太めのリボンを使って着けてもクラシックで華やかな雰囲気になり、他の方との違いを演出できて一目置かれると思います。ベルベットのリボンも何種類かご用意しておりますので、ご希望の場合はご相談下さい。