No.00056　薔薇

ピエトラドュラ（フローレンス・モザイク）は、オニキスを彫ってアゲートを象嵌するモザイクです。

ガラスを使ったローマン・モザイクは細密なのが特徴ですが、フローレンス・モザイクは違った難しさがあるのです。

このフローレンス・モザイクの魅力は、バラの葉の部分にあります。

この部分の右端の葉は、沿った葉の裏側が見えるように表現されています！！
葉の裏側は色が違います。これは少し濃い色の石をカットして象嵌されたものですが、超高度な技術で象嵌してあるので境目が全く見えないのです！！

それぞれの葉は自然な斑まで表現されていますが、これはそういうアゲートを選んで象嵌しているのです。

茎の根本の断面には、違う色のアゲートを象嵌しています。

オニキスを彫って、その形にカットしたアゲートを寸分の狂いもなく象嵌してあるのですが、説明しないとモザイクだとは思わず絵を描いてあるのだと思われる筈です！！
それほど完璧な象嵌なのです！！

ゴールドのフレームも竹の節のような珍しいデザインですし、すばらしい彫金で、このピエトラドュラが如何にハイクラスの作品なのかを物語っているのです！！

もちろん今ではこのようなハイクラスのピエトラドュラは全く作られていませんし、この45年間でもほんの数個しか扱っていないぐらい稀少な物なのです！！

ガラスのローマンモザイクよりも、この天然石を使ったピエトラドュラの方が作るのが難しいし、天然の美しい石を揃えるのが難しいからなのかピエトラドュラの方がローマンモザイクよりも少ない印象です！

このようなアーティスティックな作品は、身に着けない時は額装して壁に飾って楽しんで頂きたいものです！♪

額装のページもご覧ください。