No.00138 花園のマリア
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『花園のマリア』 |
このペンダントは、立体的で生き生きとしたバラと透かしの美で表現された枠はもちろん美しいですが、何といっても一番の魅力は聖母マリアの慈愛に満ちた表情です♪ 人間の脳は、人の顔のわずかな違いに対して非常に鋭敏な知覚能力を有しているので、大笑いしている顔などと違い、聖母らしい微妙なほほえみを金属で表現することは特に難しいのです。 |
参考として聖母マリアのペンダントを並べてみました。今回ご紹介している黒背景のペンダント以外は全てヴィンテージです。聖母マリアの表現だけ見ても、ヴィンテージとハイクオリティのアンティークのレベルの違いは一目瞭然だと思います。 私はアンティークジュエリーに出逢う前、骨董市巡りは好きでしたがヴィンテージ・ジュエリーは全く魅力を感じませんでした。高額なのにアクセサリーレベルのちゃちな作りのオモチャのようで、気持ち悪さしか感じられなかったのです。高く売るための理由にできる"貴金属や宝石が使われている"だけで、そこに芸術と言える要素は存在しませんでした。手をかけ真心を込めて作っていないのだから、当然ですけれどね。 市場から品物が枯渇し始め、ヴィンテージジュエリーを扱うアンティークジュエリーの店が国内外問わず増えています。専門家を名乗っていても、アンティークジュエリーの真の魅力を理解しておらず、ヴィンテージとのクオリティの違いも認識する能力がないから、安易に品物がないからと中古屋さんに鞍替えしてしまうのです。そういう人たちは、ぱっと見のデザインや宝石の大きさだけでしか判断できない、アンティークジュエリーのプロとは言ってはいけない存在です。ちなみに私はアンティークジュエリーが本当に市場から枯渇しきって、食べられない状況になったら潔く廃業します。プライドを捨てない別の道で生きていきます(笑)とは言っても、少なくとも私が生きている時代までは大丈夫そうなのでご安心下さい。 |
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大半がマリア像である上記のペンダントと異なり、このペンダントのマリア像は9mmにも満たない小さな円の中に表現されています。それにも関わらずこの表現力!! 聖人であることを示す光輪の柔らかな光の表現も、見る物に神々しさを感じさせる見事なものです。 |
バチカンは表裏同じ作りです。裏にまで彫金するという丁寧な作りが、良い物として作られた証でもあるのです。 なぜ地金をこんなに薄くして作ったのか不思議なくらいですが、ペンダントとして実際に使う場合、軽いので首の負担になりにくく、薄いので胸元にフィットしやすいという利点はありますね。 |
フランスの18ctのホールマークと、工房のマークが刻印されています。 |
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地金が薄いので、お求めやすい価格でご提供できるペンダントです。芸術作品としての価値で見るならば、こういう作りの良いアンティークジュエリーはとてもお買い得な存在なのです♪ |
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