知られざるアンティークジュエリーの魅力

マイクロ彫刻画の一種である18世紀のハーガー作マイクロカーブドアイボリー

ハイレベルのアンティークジュエリーには、現代では再現不可能なものがたくさん存在します。神の技としか思えない高度な技術であったり、現代では到底考えられない手間のかかる作業がなされていたり、既に枯渇して手に入らない宝石が使われていたりするのがその理由です。日本だけでなく、本場ヨーロッパでも”アンティークジュエリー”というジャンルが確立していなかった時代より、現在に至るまでの45年間で取り扱ってきた大変貴重な宝物もご紹介しながら、その魅力をジャンルごとにまとめました。美しいものをご覧になって心癒されつつ、知識も増やしながら、ぜひその魅力に触れてみてください(カテゴリーは随時追加の予定です)。


ダイヤモンド NEW

 

天然真珠

美しい天然真珠のアンティークのネックレス

 
現代のダイヤモンドの輝きは綺麗だと、本当に心から感じますか?
実物を見ると、アンティークのダイヤモンドと現代ジュエリーのダイヤモンドでは同じ素材とは思えないほど輝きに違いがあります。それにはきちんと論理的に説明できる理由があります。
  養殖真珠(本真珠)は天然真珠ではないことをご存じですか?
模造真珠に対して"本物の真珠"と思われている養殖真珠ですが、本物の真珠と呼べるのは天然真珠だけです。長きに渡り、至高の宝石は実はダイヤモンドではなく天然真珠でした。
 

 

 

知られざるアンティークジュエリーの魅力 by Gen

エナメル

 

カメオ

 

インタリオ

ギロッシュエナメル アンティークジュエリー     ブラッドストーン インタリオ アンティーク
余りにも高度な上に手間の掛かる技法ながら、退色することのない、永遠に美しいエナメルは古の王侯貴族を魅了し続けてきました。
現代では美しくもない簡単なエナメルが超高級品として販売されているため、真の魅力が理解されていない埋もれた技法となっています。
  カメオは身に付けられる小さな彫刻芸術です。
それだけに、ある程度美術品を見分ける眼がないとつまらない現代のカメオや、19世紀の大ブームで作られた稚拙な量産の安物カメオを買ってしまいます。一流の彫り師が魂を込めて作ったカメオだけが美術品と言えます。
  カメオは浮き彫り、インタリオはその逆で、沈め彫りです。
カメオよりずっと細密に彫れるのが特徴です。アンティークジュエリーが好きになった方が、最後にたどり着くのがインタリオの魅力です!♪

カーブドアイボリー

 

カリブレカット

 

マイクロパール

    ミクロパール 天然極小真珠 アンティークジュエリー
その繊細で美しい彫りを見ていると、豊かな自然の中で経済的には貧しくても、精神的には豊かな生活をしていた人たちの仕事ぶりが感じられるのがカーブドアイボリーです。
※ページには木彫等、他の彫り物系も含みます
  カリブレカットは1905年頃から市場に本格的に登場した、プラチナを使ったジュエリーならではの石留技術です。
爪を使わずプラチナの縁を僅かに倒して留めるため、連続する石の間に爪が見えず、色石のすっきりした美しいラインが強調されるのが魅力です。
  たった0,1mmほどの極小真珠は、これが本当に真珠なのかと驚くばかりです!!
一体どうやって探したのか不思議なくらいですが、これこそが天然真珠がいかに高く価値を評価されていたかの証でもあるのです。

金細工

 

エセックスクリスタル

 

モザイク

カラー・ゴールド アンティークジュエリー     カラー・ゴールド アンティークジュエリー
金は魔法の金属♪
銀やプラチナとは比較にならない加工しやすい性質を持っているからです。アンティークジュエリーでのみ、金の可能性を最大限に活かした神業のような技術を使った見事な細工の宝物を見ることができます。
  水晶の裏から立体的に絵を彫って彩色する技法で、まるでクリスタルの中にモチーフが封じ込められたかのような不思議な感じがする美術品です。
非常に高度な技術と手間を必要とする細工で、それを知るとこんなに面白く魅力的な宝物があったんだと感激される筈です。
  色の異なるガラスや天然石を細かくカットし、それをパズルのように組み合わせて描いています。
ジュエリーにはローマンモザイクとピエトラデュラ(フローレンスモザイク)の2種があり、古代ローマの著述には伝説的なギリシャの室内装飾に関する記録も残っています。

カラーストーン

     
     
現代の色石は殆どが天然のままの宝石ではないことをご存じですか?
主要購買層が庶民となり、需要が激増した結果、そのままでは宝石にならない屑石の各種処理が横行するようになりました。合成技術の進化によって稀少性すらも失った色石は、真の魅力が忘れ去られた状態にあります。
   

 

 

【時代区分】

1400年〜1700年頃
ルネサンス〜バロック
1700年〜1840年頃
(ジョージアン)
1840年〜1900年頃
(ヴィクトリアン)
1890年〜1910年頃
(アールヌーボー)
1900年〜1920年頃
(エドワーディアン)
1920年〜1940年
(アールデコ)
準備中 ジョージアン アンティークジュエリー ボルダーオパール・カメオ ブローチ アンティークジュエリー アールヌーボー オーディン ピン ロシア 雪の結晶 ブローチ アンティークジュエリー マデイラシトリン アンティークジュエリー

 

【アンティークジュエリーの小物と額装】

ジュエリーを飾る

《アンティークジュエリーと小物の額装》

ハイクラスのアンティークジュエリーは、現代のつまらないジュエリーとは違い小さな美術品でもあります。だから使わない時は額装し、芸術作品として飾って楽しめるんです♪
特に繊細すぎる彫刻が施されたカーブドアイボリーのように、気軽には着けにくい作品などは、額装することで素晴らしいアートとして楽しんで頂けます。

具体例はこちらをご参照ください

 

【ぜひこちらもご参照ください】

古代ローマの哲学者と蛇のフォブシールを使った知識集のイメージ アンティークジュエリーの用語集のイメージ   アンティークジュエリーのWEBミュージアムのイメージビジュアル