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京都の骨董市の戦利品

アンティークジュエリーのパイオニア片桐元一がトイプードルの小元太を抱っこして遊ぶ様子

GENは米沢の骨董屋の三代目として生まれ、父親が経営していた米沢箪笥の製造&販売にも携わっていました。28歳で日本で初めてアンティークジュエリーの専門ディーラーになる以前のことです。

その時に製造していた米沢箪笥が、後ろに見える赤い漆塗りの箪笥です(GENと小元太のフォト日記『戯れ♪』より)。まだ高速道路もなかった時代、毎月京都までトラックを運転して箪笥を卸しに行っていたこともあるそうです。でも、京都は何度も行ったことがあるけど、そう言えば一度も観光はしたことがないとのことでした。

アンティークジュエリー・ディーラー石田和歌子が着物姿で京都の日本酒の酒樽に喜ぶ姿

一方で私は修学旅行など学生時代は一度もご縁がなかったのですが、大人になってからのご縁で、着物の染めの工房や京の茶釜の工房を見せてもらったり、京都の魅力を知る機会に恵まれました。

それ以来、京都は事あるごとにゆっくり遊びに行く場所です。

これは日本酒の樽を発見し、大喜びで写真を撮ってもらうバカ(私)です(笑)

 

京都の平野神社の夜の朱い鳥居

プライベートで企画して旅行することもありますが、関西出張のタイミングがチャンスです。往復の交通費が浮くだけでもありがたいので、サラリーマン時代は遊びやすい曜日に出張を組んだり、有給休暇も駆使して翌日はフルに京都観光するのです。

夜の京都の平野神社のアジサイと鳥居

これはその時に立ち寄った1つ、京都の平野神社です。

有名観光地ではないのですが、これだけでピンと来た方は凄いです。

近くにあるのは北野天満宮です。毎月25日に、最大1500店舗というめちゃくちゃ大きな骨董市が開催されるのですが、翌日に開催される骨董市目当てで近くにホテルをとり、前日はせっかくなので近くを徘徊してみた次第です。

 

 

夜の京都の平野神社の稲荷大明神 京都の夜の怖いお稲荷さん

人けのない小雨の降る夜の神社を徘徊する私はかなりの怪しい人物ですが、「お賽銭を入れないと祟り殺すぞ」と言わんばかりの恐ろしい形相のお稲荷さんに出逢ったりもしました。

このような私の奇行はさておき、北野天満宮の天神市(天神さん)はとても楽しかったです。たまたま京都のお客様の所へ出張する予定が年末の骨董市とタイミング良く重なったため、GENを連れて行き、骨董屋三代目のボンボンとして和骨董の目利きを見せてもらうことにしました♪

京都の北野天満宮の天神さんで手に入れた明治の骨董のお皿
京都の北野天満宮の天神さんで手に入れた明治の骨董のお皿

骨董市に行ったことがある方なら分かると思いますが、大半は全く魅力が感じられないものだらけです。昔の骨董市は品物もほぼ骨董品だけだったはずですが、アンティークジュエリー同様に和骨董も年々品物が出なくなっているので、骨董ではなく中古品だったり、ただのクラフトショップだったりする割合がかなり増えています。

そんな中、GENはさすがの目利きでした。この5客セットのお皿が戦利品その1です。明治時代の物とのことで、150年近く経っている物なので愛用によってほんの一部だけはすり減ってはいますが、特に洗練された形状デザインには感服です。

江戸時代の物も扱うおじいさんのお店でしたが、他の品物も全て、集めた店主のセンスの良さを感じる品揃えでした。

京都の北野天満宮の天神さんで手に入れた大正の漆塗りのお椀

もう1つの戦利品が、別のお店で見つけた大正の漆塗りの5客のお椀セットです。

古い時代の漆塗りのお椀には私も以前から並々ならぬ情熱を抱いていて、結構探し回っていたのですが、全てに満足できる物を見つけるのは本当に難しいのです。扱いが悪いと漆が劣化していますし、作り自体や保存状態が良くなかったりすると、下地の木が変形してうまくかみ合わなかったりするのです。デザイン、質、コンディションが揃う物を手に入れるのは不可能に近いことではないかと思えるくらい難しいことでした。

GENは漆塗りの箪笥をプロデュースし、材料調達だけでなく各工程の職人とも直接仕事をしていたので、漆は相当詳しいです。「古い物の方が素晴らしくて好き」というのは私の感覚値的なものでしたが、GEN曰く漆は国産でなければ駄目で、特に上質な国産漆は戦前の物を探すしかないそうです。

京都の北野天満宮の天神さんで手に入れた大正の漆塗りのお椀

お椀の蓋のフチは通常はなだらかな物が多いのですが、このお椀はスパッと沈み込んでいます。

全体的に、『単純』とはひと味違う、シンプルモダンなスタイリッシュなデザインが印象的です♪

昔の日本人は本当にデザイン感覚が優れていたと感じます。

さらに、左の黒と赤が模様となった、特徴的な漆塗りの技が面白いのです。

2色の漆を重ね塗りし、一部だけ剥がして模様にする技です。

塗りが厚すぎるとボロボロに剥がれるし野暮ったい印象になってしまいます。薄いと黒と赤の違いがハッキリせず、ここまで印象的にはなりません。

 

京都の北野天満宮の天神さんで手に入れた大正の漆塗りのお椀の蒔絵

最高なのが内側です。
シンプルな外観なのに、蓋を開けると見事な蒔絵が出てくるのです!

店主曰く、京都ではなく会津などの方の塗りだそうです。GEN曰く、「筋が良い物は筋が良い店にしか置いていないのでそこしか見なくて良い。筋が良くない店に掘り出し物なんてない、店主が分かっていないから。」だそうです。GENが発見したここのお店も筋が良い物ばかりでしたし、きちんと知識もあって会話していて面白かったです。

いくつかのお店で陳列されていたお椀について、いつぐらいの年代でどういう物なのか訪ねても「分からない。」と答える所が多くて、即決して買いたくなるほど魅力あるものはありませんでした。

和骨董は有力な知り合いも結構いて、個人からは一山千円で買い付けるような錬金術的なことができる話も聞いています。アンティークジュエリーはヨーロッパの市場で大体の相場が決まっており、その中で買い付けるのでビジネス的には違う部分も多々あるので。でも、良い物を扱うお店はプライドにかけて悪いものは絶対に扱わないし、きちんとした知識を持ち、良い物を妥当な価格で譲ってくれる所は同じだなと強く共感もしました。

京都の北野天満宮の天神さんで手に入れた大正の漆塗りのお椀の蒔絵

画像では立体感が分かりにくいのですが、金の漆を何度も重ね塗りすることで、金に厚みのある立体的な絵になっています。

金粉の蒔絵の景色もとても美しいです。

骨董屋のボンボンで、小さい頃は女中さんなどもいてお膳でご飯を食べていたと言うGEN曰く、「お椀には熱い汁物が入っているので、蓋を開けると絵の部分に蒸気がついて、それが何とも素晴らしい景色になる。」のだそうです。

いや〜、骨董市に連れて行って良かったです。GENはやっぱり凄いことが再認識できました♪

 

京都でロシア人のようなアンティークジュエリーディーラーの片桐元一

その凄い人物は、完全防寒でこのような姿になっています。
ロシア人と言われたりしています。

GENの血液系の難病は、お医者様から風邪は絶対ひいてはいけないと言われています。

それなのに日頃からマフラーもせず、寒いと言いながら外を歩くので、私の帽子とマフラーをあげました。

そして重い物を持ったり走ったりもできないので、私は例の5客の重たい皿を持つ係です。

でも、以前も京都で桐箱入りの5客の陶器のお椀セットを買ったことがあるので、実はこういうのは慣れていたりします。

GENがいるかいないかは関係なく、普通の人はやらないようなことをやっちゃいます(笑)

 

 

冬の京都の東寺の青空の五重塔

メジャー所も連れて行こうと思い、東寺にも来てみました。

年末かつ平日なので、昼過ぎでもほとんど人がいません。

京都はいつ行っても人が多いと言われますが、こういう特殊なタイミングは超狙い目です!♪

寒くても冬はオススメなのです。

葉が落ちるので、普段だと見えない位置からでも寺社仏閣を眺めることができます。

冬晴れの青空は気持ちが良いです。

こういう、ちょっと枯れた雰囲気も乙なものですよね。

 

冬の京都の東寺の紅葉と苔

ラッキーなことに、紅葉が一部残っていて、少し褪せた色の苔と落ち葉のコラボレーションも冬らしい美しさでした。

東寺のすぐお隣には国宝の観智院もあって、そこでは宮本武蔵の書いた絵もオリジナルで見ることができます。たまたま説明員の方がいらっしゃってお話を聞くことができたのですが、普通は古い絵画は保存のために厳重に温湿度や光を管理された場所に保管し、展示はデジタル複製画なのだそうです。

宮本武蔵は江戸時代初期の剣術家、兵法家、芸術家とされ、重要文化財に指定されている絵画もいくつか遺していますが、その400年ほども前に書かれた筆致や紙の質感などを直接感じることのできる、アンティークジュエリーディーラーとしても貴重な体験ができました。東寺にはそんなものがあると知らずに何となく行ったのですが、つくづくラッキーだなと思います。

京都の天橋立にかかる美しい虹と海 京都の天橋立にかかる美しい虹と海

それ以上に、笑っちゃうくらいラッキーなのが、京都で見た大きな虹です。お客様に会うために出かけた場所で、タイミング良く最高の虹を見られるなんて予想だにしていませんでした。寒波到来とは聞いていたので雪景色くらいは見られるかと思ったのですが、まさかの虹です。

京都の天橋立にかかる美しい虹と海

これは2つの虹が出ています。一番濃い虹は色がはっきりしていてまさに七色の虹でした。滝や、内陸で雨の後などに見たことは何度かありますが、このような視界が開けた高台で見るのは初めてで大感動でした。

京都の天橋立にかかる美しい虹と海

この日は短時間で何度も現れたり消えたりを繰り返していました。一度見ただけでも感動なのに、虹だけでもうおなかいっぱいの気分でした(笑)

京都の天橋立にかかる美しい虹と海

大空に架かる虹を見ながら、小学一年生の頃に文集で書いた『将来の夢』を思い出しました。他の子供たちはパイロット、ケーキ屋さん、お花屋さんなど、なりたい具体的な職業を書いたり、お嫁さんと書く子もいたのですが、私は「空を飛んで虹の橋を渡って、蜃気楼やピラミッドなど世界中を見て回りたい」と書いていました。

「夢」を書くように言われたので、具体的な職業を書くなんて発想がなくて本気でやりたい夢を書いたのですが、後々実現するためにどうやったら良いか調べ始め、絵本に『橋』と表現されていた虹は物理的に歩いて渡ることはできないと知りました。昔から知的好奇心旺盛なので理系に進んだのですが、ハリソン・フォードのインディ・ジョーンズに憧れて考古学者に興味を持った時期もありました。

日本の大空に架かる美しい虹

人生、全力で生きていれば無駄な経験は一つもなく、体験しているその時は無意味に見えても後から全てがつながって来るものなのだと改めて考えさせられました。自然が見せてくれる景色は人間にとって本当に偉大ですね。

ちなみに小学一年生の文集の表紙は、私が作った鶏の版画でした。図工の時間に作ったものを先生がとても気に入ってくれたのですが、実家にあるので今は証拠をお見せできません(笑)

でも、それを思い出しながら、先日ご紹介したササン朝ペルシャの神聖な太陽の使いを表現した鶏のインタリオも思い出しました。何だか今後もすべてがつながっていくような不思議な感覚は、HERITAGEが生まれた2018年を締めくくる最高の体験だったと思います。

京都の天橋立の雪景色

と言いつつ、虹の後は雪が降って雪景色も見ることができました。GENも大歓喜で私のことを「もっている人」と喜んでくれていたのですが、GENの方こそ「もっている人」だと思っています。とりあえずお天道様日頃の行いを見ていると思っているので、今後も良いことに恵まれるよう、良い行いに努めたいと思います。

帰りの電車の雪景色、新幹線では行きも帰りも快晴の中に雪景色の白い富士山を見ることもできました。京都でエネルギーをたくさん得ることができたので、2018年から2019年にかけては大晦日も年始も仕事に全力投球する予定で〜す(笑)

ヒースロー空港でも飲んべえ へ

2019年の亥年の謹賀新年 へ

 

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