No.00205 旅のお守り

天然トルコ石 ペルジャン・ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー
美しい空の色をした大自然からの恵み、ターコイズはこの広い世界の青空に通じる旅のお守り・・

 

天然トルコ石 ペルジャン・ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー
トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー

『旅のお守り』
ターコイズ・ボール・ブレスレット

イギリス 1880年頃
ペルシャ産トルコ石、9ctゴールド
重量 5.1g
長さ 18,5cm
ボールの直径 大8mm、小7mm
SOLD

アンティーク・ジュエリーに使われている高級な宝石ペルシャ(イラン)産のトルコ石は、現代の『トルコ石』には絶対にない魅力があります。
トルコ石を豪華に使ったアンティークジュエリーらしいジュエリーはこれまでにもいくつかご紹介してきましたが、このブレスレットは現代でも使いやすい、時代を超えたデザインセンスで作られています。さらにに天然のトルコ石ならではの魅力が加わったことで、使って楽しい優れたジュエリーへと昇華しています♪

←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

トルコ石と人間との関わり

旅のお守りとしての天然トルコ石(ペルジャンターコイズ)を使ったヴィクトリアンのアンティーク・ゴールド・ブレスレット

他の宝石にはない独特の美しい色と質感を持つトルコ石は、人類との関わり合いが最も長い宝石の1つです。

おそらくは古代エジプト第一王朝(紀元前3100年頃?-紀元前2890年頃?)以前にも既に知られていたとされ、ツタンカーメンの黄金マスクにも装飾の1つとして用いられています。

黄金のマスクにはトルコ石、ラピスラズリ、コーネリアン、着色ガラスが象嵌されています。

ツタンカーメンの黄金マスク(紀元前1324年頃)カイロ博物館蔵

アクアマリン・ブルーの海に対して、ターコイズ・ブルーの青空。

トルコ石の原石標本(スミソニアン博物館蔵)

パステルカラーの明るく鮮やかな青空の色を持つトルコ石は、古来より多く大文明から珍重されてきました。古代エジプトの他、アステカ、ペルシャ、メソポタミア、インダス渓谷、さらには少なくとも殷王朝以来の古代中国の統治者を飾ってきました。

モチェ文化の耳飾り(100-700年頃)ラルコ博物館蔵

同じ色合いの石を使っていても、デザインや細工次第で随分と印象が変わるのが美術工芸品の面白さでもありますが、どの時代、どの地域の人の心も捕らえて放さない魅力がトルコ石にはありますね。

貴重な宝石トルコ石

魅力がありながらも、稀少で手に入らないのが天然石です。

量が取れなければどれだけ富と権力があっても入手不可能です。王侯貴族レベルだからと言って、欲しい物が必ず手に入れられるわけではありません。

ということで、トルコ石の模造品の歴史も古く、古代エジプトの頃から既に模造品が作られていました。

左のようなファイアンス焼きと呼ばれる陶器だったり、着色ガラスやエナメルでも作られています。

ターコイズカラーのファイアンス焼きの陶器を麻紐で編んだネックレス(古代エジプト 紀元前1981-紀元前1975年頃)メトロポリタン美術館蔵
天然トルコ石 ターコイズ カンティーユ ブローチ アンティーク・ジュエリー

トルコ石はかなり古い時代から採掘されていたため、このブローチが制作された時代も上質なトルコ石は相当貴重で高価なものでした。

だからこそ、このような見事な細工のカンティーユの作品にも、美しいメインストーンとして使われているのです。

ペルジャンターコイズ カンティーユ ブローチ
イギリス 1820年頃
SOLD

現代のトルコ石のイメージ

【参考】現代の「トルコ石」アクセサリー(ジュエリー?)

エンシェントジュエリーやアンティークジュエリーでは、間違いなく王侯貴族クラスのジュエリーに使われる稀少で高価な宝石としてトルコ石は扱われていました。

でも、現代では意識していなくても、「何だかありふれた安物の石」というイメージがありませんか?

【参考】現代の「トルコ石」アクセサリー(ジュエリー?)

実際、ジュエリーどころかアクセサリーレベルの石として、大量に安っぽい「トルコ石」のジュエリーが出回っています。

古代からさんざん採掘しているので、鉱山は枯れて採れなくなる方向にしかならないはずなのに、おかしいと思いませんか?世界中の中産階級の需要を満たすことができるクラスの新たな鉱山の話なんて聞いたことありませんよね。

天然のトルコ石

トルコ石 ターコイズ

実際、天然のトルコ石は現代でも貴重なのでかなり高価です。

トルコ石の小石(Wikipedia)
天然トルコ石 ターコイズ ジョージアン ブローチ エメラルド 天然真珠 アンティーク・ジュエリー

トルコ石の中で最も評価が高いのがペルシャ産のものです。

現代の「トルコ石」とは全く違うイメージかもしれませんが、ハイクラスのアンティークジュエリーに使われているこの石が、そのペルジャンターコイズなのです。

ペルシャ産のトルコ石はだいぶ前から石が枯渇して輸出を制限していたようですが、今では完全に枯渇して採れなくなっているようです。

ジョージアン ターコイズ ブローチ&ペンダント
イギリス 1800年〜1820年頃
トルコ石、天然真珠、エメラルド、18ctゴールド
SOLD 
トルコ石 ターコイズ インディアン・ジュエリー ズニ族 チャンネルインレイ スギライト スパイダーウェブ ラピスラズリ ペンダント

ところで、普通の現代ジュエリーは感覚的にピンとくるものがなくて一切買ったことがないのですが、実はインディアンジュエリーは持っています。

私が初めて買ったジュエリーが、このズニ族のMcCRAY氏が制作したチャンネルインレイの技法で作られたペンダントです。

シルバーで仕切りを作り、そこに細かくカットした石を嵌め込んで図柄を完成させる技法です。1890年頃からズニ族が発展させてきた技法で、忍耐強いと言われるズニ族ならではの精密な細工が魅力です。

この細工に感動したのと、石の面白さ、インディアンジュエリー自体への魅力を感じて手に入れました。

ズニ族McCRAY作 ペンダント
フローレンスモザイク 白大理石 ミュージアムピース ピエトラドュラ バングル ルビー 天然真珠 アンティークジュエリー イタリア

その後、ルネサンスで初めて手に入れたアンティークジュエリーがこのピエトラデュラ(フローレンスモザイク)でした。

なぜかどちらも宝石主体のジュエリーではない上に、ローマンモザイクでもなく、象嵌タイプのモザイクですね。

このクラスのピエトラデュラは、ヨーロッパの美術館でも見たことがないハイエンドの作品で、過去43年間で市場でも他に見たことがありません。

私がルネサンスに初めて遊びに行ったタイミングで入荷していたのは奇跡であり、運命の出逢いでした。

『驚異の細工:美し過ぎるピエトラドュラ』
イタリア 1860年頃
ホワイトマーブル(大理石)、アゲート、トルコ石他天然石、ルビー、天然真珠、18ctゴールド
SOLD
フローレンスモザイク 白大理石 ミュージアムピース ピエトラドュラ バングル ルビー 天然真珠 アンティークジュエリー イタリア フローレンスモザイク 白大理石 ミュージアムピース ピエトラドュラ バングル ルビー 天然真珠 アンティークジュエリー イタリア
フローレンスモザイク 白大理石 ミュージアムピース ピエトラドュラ バングル ルビー 天然真珠 アンティークジュエリー イタリア

インディアンジュリーのモザイクですら凄いと思っていたのに、1円玉にも満たない大きさにこのモザイクには感激でした。

ジュエリーとして使う予定は全くありませんでしたが、これを一人で愛でながら、夜な夜な強い酒をのんだらさぞ楽しいだろう、絶対そんな個人蔵的な楽しみをやりたい、こんなチャンスを逃してはいけないと思って、即決断しました(笑)

まさかその後、サラリーマンを辞めてアンティークジュエリーを仕事にするとは・・。出逢いですね。

ちなみにモザイクの勿忘草は、美しいペルジャンターコイズで描かれています。

トルコ石 ターコイズ インディアン・ジュエリー ズニ族 チャンネルインレイ スギライト スパイダーウェブ ラピスラズリ ペンダント

初めて手に入れたジュエリーは、石自体にも興味が湧いて色々と調べたものです。

日本人の杉健一教授によって比較的新しく発見された紫色のスギライトを始め、ラピスラズリ、オニキス、コーネリアンなど様々な石がありますが、この時に調べて一番驚いたのがターコイズでした。

市場にはあれだけターコイズが溢れていますが、天然のターコイズは10〜15%に過ぎないというのです。

ズニ族McCRAY作 ペンダント

トルコ石の質とモース硬度

インディアン・ジュエリーに使われているトルコ石はメキシコ産やアメリカ産ですが、ペルシャ産と比べて質が良くありません。

トルコ石は表面に無数の穴が空いた柔らかい石で、中にはチョーク状トルコ石と言われるようなチョーク並に脆い物まで存在します。

メキシコ産トルコ石
鈴蘭のブローチ ペルジャンターコイズ 天然トルコ石 天然真珠 アンティークジュエリー 

宝石としてそのままの状態でカットして研磨をするには、モース硬度が最低でも4.5以上は必要です。

ペルシャ産のトルコ石はメキシコ産のものより表面の空隙が少なく上質な物が採れていたため、カットして美しいジュエリーにすることができていたのです。

現代でも多少は良質なトルコ石が採れることもあるようですが、モース硬度6以上のターコイズは非常にハイクラスで高価です。

『A Lily of the Valley』
鈴蘭のブローチ
ヨーロッパ 1880年頃
SOLD

1950年代から存在するスタビライズド処理

トルコ石はこのような石なので、もともと古代よりワックスや油を塗って色の良さを上げる処理は行われることはありました。長年の使用により剥げていくものなので、もちろん永久的なものではありません。

現代ではスタビライズドと言われる樹脂を浸透させる半永久的な方法が、当然のように行われています。

アメリカ産トルコ石
現在も稼働するアリゾナのColbaugh処理施設

空隙に高圧でエポキシ樹脂やポリスチレンなどのプラスチック、水ガラスなどを注入して色を良くし、耐久性を高める方法です。

エポキシ結合技術は1950年代にアリゾナのColbaugh処理施設で初めて開発されました。アメリカ産の素材の大部分は現在この方法で処理されており、アメリカではスタビライズド処理されたトルコ石はナチュラル(天然石)として扱われます。所謂エンハンスド処理の一種とみなされており、天然の石を使って素材のポテンシャルを引き出しただけなのだからOKという理論です。

日本で初めてのアンティークジュエリー・ディーラー片桐元一のロンドン初買付
ロンドンに2回目の買い付けに訪れた28歳のGEN(1975年)

実はGENもアンティークジュエリーの仕事を始める前に、インディアンジュエリーとのご縁がありました。

まだ日本にアンティークジュエリーの市場など存在せず、ヨーロッパでも『アンティークジュエリー』が認識されていなかった時代でした。厳密な定義ではありませんが、今でこそ100年以上前に作られたジュエリーがアンティークジュエリーとして定義されていますが、1975年頃だとエドワーディアンどころかヴィクトリアン後期ですらその定義だとアンティークジュエリーにはなりませんよね。市場に参入するのと市場を作るのでは全く別物です。

父親の米沢箪笥の製造販売業を手伝っていた20代半ばの若かりしGENは、何か海外と関わる輸入販売のような仕事をしたいと何となく考えていました。まだ1£=800円もした時代、何か買い付けするにも元手が必要です。私は不要なお金を使わない研究職の地味サラリーマンだったので、貯め込んでいた貯金を元手にして買い付けまくり、たくさん宝物をご紹介できているのですが、なにしろ家業手伝いのGENは何しろ貯蓄ゼロでした。

マイク・ウィズリー作のマンモスの牙を使ったインディアンジュエリー

そんなGENに不思議なご縁をもたらしてくれたのがオランダ系アメリカ人で、日本文化にも精通する親友ハイネケンでした。名前からもお察しいただける通り、あの有名一族系の人物です。

そんなハイネケンがGENが何かやりたがっているのを見て、これを売って元手にしたら良いよと渡してくれたのがこのマイク・ウィズリーが制作したいくつかのインディアンジュエリーだったのです。

これまた日本ではインディアンジュエリーは知られていなかった時代です。

マンモスの牙を使った素材の面白さなどに加えて、独特のデザインセンスで作られたウィズリーの作品はすぐに全て売れました。

マイク・ウィズリー作のマンモスの牙を使ったインディアンジュエリー(1974年頃)
マイク・ウィズリー作の目玉焼きのようなインディアンジュエリー

マイク・ウィズリーは純粋なインディアンではなく、北欧系ヨーロッパ人との混血だったため、デザインセンスも独特の優れたものがあったようです。

この元手のおかげでGENはアンティークジュエリーを買い付けすることができました。

マイク・ウィズリー作のインディアンジュエリー(1974年頃)
北欧系との混血のインディアン・ジュエリー制作者マイク・ウィズリー

この時に、GENはこの頃から既に処理されたトルコ石がたくさん出回っている酷い状況を聞いていたそうです。

インディアンジュエリーでは、トルコ石は『成長する石』として愛されてきました。

トルコ石は全ての石ではありませんが、紫外線や経年変化で色が変わる性質があります。

ネイティブアメリカンは、祖父や親から受け継いだトルコ石に起こる変化を『成長』ととらえました。石を受け継いだ若いインディアンと共に石も成長するのです。

樹脂処理された石には変化は起きません。

マイク・ウィズリー(1974年頃)
インディアンジュエリー トルコ石 ターコイズ バングル ナバホ族 インディアンジュエリー トルコ石 ターコイズ バングル ナバホ族
ナバホ族のトルコ石のバングル(1940年頃)

インディアンの間ではトルコ石は神聖な神の石とされ、父から息子へと代々受け継がれてきました。これもあって、トルコ石は「人から贈られることでさらに神秘なる力を発揮し、持ち主を守る」とされているのです。

これはGENが名人X氏にもらった、世界一硬いトルコ石で作られたというナバホ族のバングルです。旅のお守りとして、GENはどこに行く時も必ず身に着けていました。先ほどのズニ族のモザイクとは全く違う雰囲気ですよね。

ナバホ族はキャストを得意としています。キャスト(鋳造)とは言っても、ワックスと石膏で作る現代の量産ジュエリーとは全く違います。ナバホ族のキャストは砂で型を作るサンドキャストや、石の型で作るトゥファーキャストです。シルバー表面の独特のざらついた質感などが魅力ですが、流し込む銀の溶け具合を見極めるタイミングが難しい、非常に手間と技術が要求される技法です。

トルコ石 ターコイズ リング ナバホ族 インディアンジュエリー

ちなみに私もナバホ族のトルコ石のリングを持っています。

私は指のサイズが細くてアクセサリー含めて、サイズ変更が面倒で指輪は持っていなかったのですが、同じく指が細い年上の友人からもらったものです。

気に入ってはいるものの年齢的に合わないから、サイズが合うならぜひ使って欲しいといだただいたものです。

アンティークジュエリーに出逢う前にいただいたものですが、まさか同系統のジュエリーをGENも持っているとは不思議なご縁ですね。

なぜか2人ともインディアンジュエリーにも縁があるようです。

そういうわけで、2人ともトルコ石には並々ならぬ情熱があるのです(笑)

ナバホ族のトルコ石のリング

他の宝石同様、もはやはっきりとした処理石の実態は掴むことができません。

樹脂浸透させたトルコ石はプラスチックのように加工しやすいらしいのですが、せっかく成長するトルコ石が成長しなくなるなんて、殺されてしまった石のようにも思えてしまいます。

スタビライズ処理して磨いたメキシコ産トルコ石

氾濫するその他のトルコ石の模造品

スタビライズド処理されたトルコ石のブロック

価値観によっては、天然石を使っているのだからスタビライズド処理された石もギリギリOKという方もいらっしゃるかもしれません。でも、そういうレベルの処理に終わらないのが現代ジュエリーです。

透明な樹脂を浸透させるだけでも色や艶が良くなるのですが、さらに浸透させる樹脂を着色して鮮やかな色にするスタビライズド処理も存在します。

トルコ石を粉にして、再び樹脂で練り固めた物も「トルコ石」になります。

一応、これも原料は天然のトルコ石です。

練り固めるための樹脂に色を付けておけば、鮮やかな「トルコ石」になります。

ハウライトを着色したトルコ石の模造品
ハウライトを着色したトルコ石の模造品(Wikipedia)

全く別の石を着色した物も存在します。ハウライトなどの白い石が使われる場合が多いです。トルコ石ではありませんが、一応原材料は天然の石ですね。

『ハウライトターコイズ』のビーズ 『ハウライト』のビーズ

上の石はどちらもハウライトです。ハウライトも天然石なので天然石らしい模様が入っており、着色すればいかにもスパイダーウェブが入ったトルコ石のように見えますね。

トルコ石 ターコイズ インディアン・ジュエリー ズニ族 チャンネルインレイ スギライト スパイダーウェブ ラピスラズリ ペンダント

私が持っているペンダントのモザイクの一番下のトルコ石にもスパイダーウェブが入っていますが、美しいスパイダーウェブが入ったトルコ石は、アメリカでは一番評価されており高いのです。

天然石、パワーストーン屋にゴロゴロ転がって安値で販売されている石が本物のスパイダーウェブ入りのトルコ石であるわけがありません。

ズニ族McCRAY作 ペンダント
樹脂製のトルコ石風のパーツ

もはや天然の石ですらない、樹脂もアクセサリーではたくさん使用されています。それっぽい模様を出すのも簡単ですし、どんな色でも形でも自由自在です。

これだけ様々な模造トルコ石の技法が存在し、世の中に溢れかえっているからこそ、トルコ石には美しくない安物のイメージが付いているのです。

トルコ石好きの私としては憐れでなりません。

昔は高級な宝石だったトルコ石

ガラードにより制作された英国王室のペルジャンターコイズのティアラ(1900年頃)

ペルジャンターコイズは英国王室のティアラにも使用されるほど評価されていた宝石です。均一で美しい色を持つペルジャンターコイズは、まさに王族の女性に相応しいものです。

とびきり美しく、元祖ファッションリーダー、奔放な性格であの『ローマの休日』のモデルとも言われるイギリスのマーガレット王女が身に着けた姿です。

マーガレット王女は現在のイギリス女王エリザベス2世の妹です。

ティアラだけでなく、パリュールなのですが、全て着けると美しさと高貴さが惹き立ちますね♪

イギリスのマーガレット王女(スノードン伯爵夫人)(1930-2002年)
マーガレット王女のペルジャンターコイズ・パリュールのアレンジ

さすが元祖ファッションリーダー、パリュールは使い方次第で様々なTPOに合わせられることがよく分かります。しかも上質なジュエリーは、どんな年齢の時でも美しく着けこなせることも分かります。

天然トルコ石 ターコイズ リング アンティーク・ジュエリー

ペルシャ産のトルコ石が枯渇していなかった時代は、このような均一な色の石が正当に評価されていたのです。

ペルジャンターコイズ リング
フランス 1880年頃
SOLD
【参考】現代の「トルコ石」のリング

アメリカやメキシコ産でも、スパイダー(マトリクス)の入っていない青一色のトルコ石も存在しないわけではありませんが、今では安くて大粒の物はほぼ100%練り物か別の石のようです。パーツとして使うビーズ類はほぼ100%樹脂加工されているそうです。

着色による鮮やかな石を見慣れた現代人には、人工処理された石の方が美しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

1950年代からの無色の樹脂による処理ですら、色鮮やかさは増します。

トルコ石は専門家であっても見分けるのが難しい場合があり、破壊分析したり、専門の装置がないと判断できないこともあるようです。

いずれにせよ、上質な物を手に入れようと思うと、トルコ石もアンティークジュエリーを選ぶのが正解という結論に至ります。

【参考】現代の「トルコ石」のリング

ブレスレットのトルコ石

トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー
このブレスレットの大きなボールには5個、小さなボールには4個づつのトルコ石が付いています。アンティークジュエリーらしい、360度どこから見ても美しい作りです。
旅のお守りとしての天然トルコ石(ペルジャンターコイズ)を使ったヴィクトリアンのアンティーク・ゴールド・ブレスレット

ボール型のパーツは、どこから見てもブルーかグリーンのトルコ石が見えます。

トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー
空色のターコイズブルーからグリーンに変わった石もありますが、これこそおかしな処理が施されてない天然のペルジャンターコイズの証でもありますし、百年以上もの時を経たアンティークジュエリーの魅力とも言えるのです。
ラティスワークが美しい天然真珠&ペルジャン・ターコイズのハート型ブローチ ヴィクトリアンのアンティーク・ジュエリー

以前、同様に小さなペルジャンターコイズを複数使ったブローチを扱ったことがあります。

この作品もトルコ石が一部変色しているのですが、この自然が生み出した色のグラデーションが、まるで計算されたデザインのようになっており、全てが同じ色だった頃よりも美しいのではないかと感じたことを思い出します。

ラティスワーク ブローチ
イギリス 1890年頃
SOLD
トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー

好みに依るとは思いますが、石が全て同じ色だったら今のこのブレスレットと比べて、デザイン的にはちょっと面白みに欠ける雰囲気になってしまうと思うのです。

トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー

ボールはとても小さいものですが、拡大してみると細かな模様が彫金されているのが分かります。

肉眼で見た時のゴールドの繊細な輝きはこの彫金のおかげなのですが、どのようにして作られたのかは分かりません。

見たことのない、珍しくて個性的な細工です。

トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー

ペルジャンターコイズはとても小さいにも関わらず、どの石も丁寧に綺麗に留められています。

良いものとして作られたことが端々から伝わってきます。

トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー 全部で六個ものゴールドのボールが付いた、贅沢でセンスの良いブレスレットです。
トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー

地域によって好まれる色は様々で、現代のアメリカではスパイダーウェブが入ったものが高く評価されていますが、チベットやモンゴルだと緑の色調のものが好まれてきたそうです。

翡翠よりさらに深い緑へと成長したトルコ石も、見ていてとても魅力があります。

トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー トルコ石 ターコイズ ブレスレット アンティーク・ジュエリー このブレスレットの石を見ていると、トルコ石が成長する石であることがよく分かって楽しいです♪

 

天然トルコ石 ペルジャンターコイズ ブレスレット リング アンティーク・ジュエリー

このブレスレットが作られた1880年頃は、ちょうど船旅による世界一周旅行にも行けるようになってきた頃です。

ヨーロッパでは強盗に狙われぬよう、長期旅行に豪華すぎるジュエリーは持ち歩くことはありませんが、小さいながらもとても作りの良いものなので、普段はハイクラスのジュエリーを着けていた人物が旅のお供に、お守りのような感じで着けたりしたのかなとも思います。

同じペルジャンターコイズのリングと合わせてもオシャレだと思います♪

旅のお守りとしての天然トルコ石(ペルジャンターコイズ)を使ったヴィクトリアンのアンティーク・ゴールド・ブレスレット

Life is a journey.
人生とは旅である。

旅行のお守りとしてというより、人生の長い旅路のお守りとして、1つ普段使いしやすいトルコ石ジュエリーを持つのもとてもオススメです。

良いジュエリーは良い出会いを運び、人生をより豊かな方向へ導くお守りとして確かに力を発揮してくれるのです。

その他のペルジャンターコイズのジュエリー

アンフォラ型 ターコイズ&ゴールド ピアス アンティークジュエリー

『古代アンフォラ』
ターコイズ&ゴールド ピアス

イギリス 1860-1870年頃
ペルジャンターコイズ、15ct ゴールド
SOLD

 

古代に穀物などを入れるために使われたアンフォラをイメージして作られた、考古学風の知的でスタイリッシュなピアスです。

大きさをグラデーションにした小さなペルジャンターコイズや、縒り線などの緻密で丁寧なゴールドワークは上質なものとして作られた証で、当時の知識階層の貴族が特別にオーダーしたものに違いありません。

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