No.00010 ガイアの十字架 |
『ガイアの十字架』 紫がかった明るく美しいワインレッドの色味をもつ、透明感あるペルピニャンガーネットは、一般的に認識されているガーネットのイメージを完璧に覆すものです!この極めて珍しい石はかつてフランス南部ペルピニャン地方で採れたガーネットです。 全部の石の色が少しずつ微妙に違うのも天然のままの石らしいところです! 同じガーネットでも、「幻のガーネット」と言われるデマントイド・ガーネットも20世紀初頭には採れなくなってしまっていますが、このペルピニャン・ガーネットも同じで既に石は枯渇しており、アンティークでなければ見ることの無い貴重な宝石なのです!! ペルピニャン・ガーネットのアンティークジュエリーは滅多に出会わないので、デマントイドガーネットを使ったアンティークジュエリーよりも少ないと思われます!! |
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ペルピニャン・ガーネットは石の透明度が高いため、下地の金の色が反映して、より一層鮮やかで美しい赤色に見えるのです!♪ このペンダントの石はカットの面数が多く、とても優れたカットです!! |
クローズドセッティングで、裏も綺麗に仕上げてあります |
3.5cm×2.3cmと小ぶりで使いやすいのも良いですね♪ 高級シルクコードをお付け致します。 |
【参考】フランス南西部ペルピニャン地方について
ペルピニャンは、古くはローマ時代から人が住んでいたフランス南西部の地域です。ヨーロッパにおける最後で最大の宗教戦争と言われる三十年戦争(プロテスタントvs.カトリック)の末、1659年のピレネー条約によってペルピニャンはフランス領になりました。 しかしながら、今でも文化的にはカタルーニャの地方色が強く存在します。料理1つとっても、ペルピニャンの伝統料理と言えば日本人がイメージするフランス料理ではなく、明らかにカタルーニャ料理と言える料理が出てきます。 ペルピニャンガーネットのアンティークジュエリーは、通常イメージするフランスのアンティークジュエリーとは全く異なる雰囲気があります。何となく少し古い時代のスペインのアンティークジュエリーに似た雰囲気を感じるのですが、このような地理的・歴史的背景を考慮すると腑に落ちます。 |
ペルピニャンの街並み |
鉱山で石が採れたペルピニャン地方では、以前は宝石産業も重要産業の1つでした。偉大なる大地から採掘した宝石を、職人の手で美しいジュエリーに仕上げて人が身に着ける。血生臭い歴史が重ねられてきたヨーロッパでは、十字架のペンダントはただのファッションではなく、"身を守ってくれるもの”や”心のよりどころ”としての大切なものだったことでしょう。 現代ではいろいろな石が”パワー・ストーン”などと持て囃されていたりしますが、現代の商業主義で着色されたり加熱されたりした石に、一体どんなパワーが残っていると言うんでしょうね(石ころの死骸?)。 |