HERITAGE WEB MUSEUM

<ご挨拶>
 "真に美しいもの"は見るだけで心癒されたり、心が豊かになったりするものです。使うために生み出されたジュエリーにとって、誰にも使ってもらえなくなる美術館は墓場です。でも、一堂に会した美しいジュエリーが見られる"場"は欲しい・・。
 何か新たなお見せの仕方はないものか、考えて導き出したのがWEB MUSEUMというカタチです。誰でも好きなときにフリーで楽しめる美術館、どうぞ心いくまでご鑑賞くださいませ。
アンティークジュエリー・ヘリテイジ代表の石田和歌子Museum Director 石田和歌子

 

HERITAGEのミュージアム 5館
プレミアムジュエリー・ミュージアム

プレミアムジュエリー・ミュージアム

生まれた身分によって、今では想像もできないほど財力や知識に格差があったアンティークの時代。王侯貴族が富も知識も独占していた時代ならではの、特に贅が尽くされた宝物を集めました。

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古代美術館

古代美術館

古代美術を専門的に扱えるディーラーは、Genを含めて世界に数人しかいません。ただ本物というだけでなく、芸術的・知的な観点からも価値ある作品を厳選しました。古代のロマンに満ちた世界をご堪能ください。

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アンティークジュエリー&アンティーク着物美術館

アンティークジュエリー&アンティーク着物 美術館

ファッションアイテムの最高峰はヨーロッパと日本で異なっており、ヨーロッパはジュエリー、日本は着物でした。これらを比較すると、開国後に西洋と日本の文化が互いに影響し合う様子が驚くほど見えてきます。

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至高のアンティークドレス・コレクション

至高のアンティークドレス・コレクション

ファッションアイテムの最高峰であるジュエリーと違い、ドレスは残念ながら普遍性に乏しく、寿命も長くありません。30年以上も前だからこそ入手できた、これぞオートクチュールと言える至高のドレスを集めました。

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時を超えて語りかける小さな芸術

ルネサンス・ミュージアム -時を超えて語りかける小さな芸術-

アンティークジュエリー ルネサンスのミュージアムページにリンクしています。日本で最初・最長のアンティークジュエリー・ディーラーGenが選んだ、美しく心豊かな宝物です。

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HERITAGEのデジタルアーカイブの取り組み

<デジタルアーカイブ化の目的>

 大切にして下さる方の手元でこれからも愛されながら、役目を果たしていくであろうアンティークジュエリーですが、美術品と実用品の両方を兼ねていることから、どうしても経年劣化や何らかの理由で失われる可能性もゼロではありません。歴史・文化・美術的資料として価値あるものを扱っている者の責任として、後世にこれらのデータを知的遺産として確実に遺していくことを目的に、ヘリテイジでは扱う宝物すべてをデジタルアーカイブ化し、データを適切に保管しております。
 

<時代背景>

 『デジタルアーカイブ』という言葉は、1990年代中頃に東京大学の月尾嘉男名誉教授が国内で初めて提示したと言われています。2000年頃に新聞社が過去の紙面をデータベース化して図書館や団体などに販売するサービスを開始しました。2003年7月に日本国政府により決定された、日本型IT社会の実現を目指す構想、戦略、政策としての『e-Japan戦略II』にて、美術館・博物館・図書館などの所蔵品のデジタルアーカイブ化、および国内外への情報発信の推進が掲げられ、文化庁と総務省により文化遺産オンライン構想が進められています。2017年5月にはデジタルアーカイブ学会も設立され、各界の取り組みがますます進んでいます。

「e-Japan戦略」の今後の展開への貢献(総務省HP)資料を加工して作成

<ソングオブロシアの頃からの取り組み>

 日本で初めてアンティークジュエリー専門ディーラーになった片桐元一は、アンティークジュエリーに限らず先駆者としての資質を強く持つ人物でした。アンティークジュエリー業界で初めてHPを構築したのも、当時神楽坂でソングオブロシアを営んでいた片桐でした。まだインターネット自体が黎明期で、HPに掲載するための画像を撮ろうとしてもカメラの画素数も今では考えられないほど少なかった時代です。誰もがうまくいくわけがないと言っていた時代に、アンティークジュエリーが分かる人間ではなくウェブを構築できる人間を多大なる経費をかけて雇い、撮影機材もトータルで数百万円以上かけて最新鋭設備を導入し、プロとの意見交換やトライ&エラーを繰り返しながらアーカイブ化できる環境を整備しました。
 当然当時は『デジタルアーカイブ』という概念は一般的ではなかった時代ですが、必要性を直感的に理解していたからこそ決断できた投資でした。容量が桁違いに大きいデータの取得やバックアップ作成等の適切な保管管理には当然さらにお金がかかるわけで、だからこそ現在のGenの元にはお金が一切残らなかったようです。

 一時期は多額の経費をかけてパリに駐在員を置き、同様の高価な機材を現地でも使えるようにしていたそうなのですが、信頼していたパリ駐在員に機材一式を盗まれて悪用されるなど、いつでもお金には縁がなくスッカラカン人生なのです。お陰で今でも犯罪行為を犯すような人物が野に放たれたままで、現在でもお客様から被害の話を聞いたりします。Genが人が良すぎたせいですが、消費者側からするとちょっと迷惑な話ですね〜。私は何も知らない消費者時代に当該人物のHPを見たものの、詐欺師独特の言い回しや矛盾した内容が多々あり、警戒心から寄りつきませんでした。結局ルネサンスのGenにコンタクトし、なぜか現在はアンティークジュエリー業界にいます(笑)ちなみに盗難品の中にはドイツのコレクターが3代かけて集めたリング・コレクション集2冊セットもあったそうです。外国の高価な専門書で数万円するものですが、こういう本は本当に貴重なので、金額云々よりもその知的財産を私が譲り受けられないのは悲しいことです。せめて書籍くらいは返してあげれば良いのにと思ってしまいますが、こういう人にとっては書籍や知財なんてどうでも良い存在なのでしょうね・・。

デジタルアーカイブ アンティークジュエリー

<小話>

 経費も手間も時間も膨大にかかりながら、お金には結びつかないデジタルアーカイブは本来公的機関や、大企業や寺社仏閣、資産家などがパトロンとしてお金を提供することで実現することです。私が勤めていた大企業はフランスのルーブル美術館とも提携し、デジタルアーカイブを構築するリーディングカンパニーとして、世界的に見てもこの分野で実績を重ねてきた企業です。この分野で1千万円規模の機材自体を研究開発する社内人材から経験を聞くだけでなく、幸運にも社内留学を通して企画や実行を担当する部隊とも一緒に仕事をしたりする機会に恵まれています。学芸員の資格を保有したり、さらに美術館勤務の経験がある人材とも交流があり、美術館の内部情報などにもある程度は精通しており、だからこそGenのこれまでの取り組みに共感し、さらに実行部隊としてはどう行動したら良いのかも理解していると自負しております。企業活動が継続できなければ元も子もありません。儲けに直結する分野ではないので余力でできる範囲にはならざるを得ませんが、やり甲斐ある分野かつやるべき分野と認識しておりますので、Gen同様私も可能な限り力を入れて取り組んで参る所存でございます。