No.00066 黄金の守護獣 |
『黄金の守護獣』 フランス 1900年頃 実際に使って楽しめるコインパースです♪少し大型なので実用的だと思います。 コンディションはパーフェクトです! 銀磨き専用布をサービス致します。 |
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グリフォン | 口金のモチーフはグリフォンです。 グリフォンは鷲の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物です。 黄金を発見し守るという言い伝えから、「知識」を象徴する図像として用いられてきました。 |
フランスがフラン通貨を採用したのは1794年で、翌1795年にはフランは法律で正式にフランスの通貨になりました。当時のフランは銀平価1フラン=純銀4.5gの銀本位制でしたが、1803年に登場したジェルミナル・フランにより1フラン=純金0.290322グラムという金平価が決定され、以後実質的に金銀複本位制が続きました。 20フラン金貨が登場するのも1803年であり、以後1914年まで111年に渡って本位金貨として鋳造され、流通しました。このコインパースは普通のコインパースよりかなり重量感ある贅沢な作りなので、持ち主は金貨を入れて使っていたのかもしれませんね。黄金を守るグリフォンのモチーフがピッタリです♪♪ |
総重量が86gもあり、充分な太さの銀線で編まれています!!これなら今後100年は安心して使える耐久力がありますね!!♪ |
裏には下げるための金具が付いています。 金具の部分にもグリフォンが描かれています。 両面とも、グリフォンが中のコインを守ります♪ |
↑今でもパチッと閉まる、状態の良い金具です♪ ← 中にメッシュの仕切があり、種類の違うコインを分けて使いやすいです♪しかも少し大きいタイプなので、コインパースとしても使い勝手が良いのが魅力です♪ |
【参考】小物を下げる装身具/シャトレーン
左は僕が以前に扱った1790年頃のシャトレーンの最高級品です!! 18金と18世紀の最高水準の美しいギロッシュエナメルの時計付でした!! この時計はアメリカで最初の時計メーカーだった一族から出た物で、さすがに完璧な状態で、約240年も経っているのに、ちょっとネジを巻いただけでカチカチといつまでも動いていたのを今でも覚えています!♪ |
シャトレーンは18世紀から19世紀末にかけて、男女を問わず日常生活の中で使われていた面白い装身具です!♪ 今回ご紹介しているコインパースは、現代の感覚だと鞄に入れて持ち歩くイメージなのですが、下げるための金具が付いていたので、持ち主はどうやって使っていたのだろうと不思議に思いました。小さいコインパースなので、シャトレーンに下げて使っていた可能性もありますね♪ |