No.00086 古代ローマ風

古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー

約200年前に作られた、面白い構図の古代ローマ風インタリオです♪♪

インタリオは古代ローマにおいて、お守りや印章の役目があったため、たくさんの数が作られました。18世紀後期からカメオやインタリオが再び脚光を浴び始め、ナポレオン・ボナパルトが1800年にイタリアに進行してたくさんの古代ローマのカメオやインタリオをパリに持ち帰ったことで、パリで第一次カメオブームが起きました。インタリオは地味で解りにくい物なのでカメオほどではなかったようですが、貴族など上流階級の男性の間でその面白さが密かなブームになっていたのです !その時期に制作されたインタリオです♪

 

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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小比が分かります
古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー

『古代ローマ風』
古代ローマ風インタリオ ペンダント&ブローチ

フランス 19世紀初期
アゲート、
18ctゴールドのフレームは1930年頃
2,2cm×3cm
重量 8,4g
SOLD

古代ローマでは、印鑑代わりにたくさんのインタリオが作られました。故に、材料となる石や彫りのレベルにもかなり差があります。今より豊富に石があった古代ローマ時代でも、プラスマ(濃緑玉随)という半透明の美しい緑色の石は稀少で、特別なインタリオに使われて来ました。

このインタリオは19世紀初期に古代ローマ風に作られた物で、石の質感まで、古代ローマで人気があったプラスマによく似た珍しいアゲートが使われています!

古代ローマの本物のプラスマのインタリオは僕も何点か扱っていますが、半透明で斑のある、幻想的な美を感じる石です(左の画像参照)。

このインタリオの石はプラスマではありませんが、よくこのような色と質感の石があった物だと思います!

古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー
↓過去に販売した古代ローマのプラスマインタリオ
古代ローマ イカロス ダイダロス プラスマ インタリオ リング『イカロスの羽を作るダイダロス』
古代ローマ 紀元前1世紀〜紀元1世紀
プラスマ
(リングは18ctゴールド、18世紀)
SOLD
エビ 古代ローマ インタリオ リング プラスマ『海老』
古代ローマ 1〜2世紀
プラスマ
(リングは18ctゴールド、フランス 18世紀)
SOLD
古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー

この19世紀初期のインタリオは、小さな物なのに古代ローマのトップレベルの作品のような複雑な構図で、歴史的なモチーフを丹念に彫ってあるのが魅力です。

このインタリオは古代ローマ風のインタリオとしては、石の質感や彫りが本物の古代ローマの作品に近い出来映えなので、当時の腕の良い職人が本物のプラスマ・インタリオを見て作った可能性があると思います。

もしかしたら、当時はプラスマを使った古代ローマのインタリオとして、高い値段で売買されていたかも知れないのです!


古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー

当時はインタリオの有名作家もいたぐらいですから、高度な技術で完成度が高いインタリオが作られているのが普通なのです。

だからこのインタリオは、200年前に意識的に稚拙な彫りで作られた古代ローマ風のインタリオと言って間違いないと思います。

そういう意味では実に面白く興味深いインタリオなのです!♪

とにかくこのインタリオは何かの儀式をやっている人物と神像という謎めいた構図の大変興味深いインタリオで、古代のインタリオとは異なる19世紀初期のインタリオとして、とても魅力的な作品です。

インタリオ・リング 軍神マルスインタリオ リング
「軍神マルス」

コーネリアン、18K
フランス 18世紀後期
インタリオのサイズ 2,2cm×1,7cm
SOLD
左のインタリオ・リングは、『古代ローマ風』インタリオに近い年代の作品で、18世紀後期のインタリオです。

18世紀後期から19世紀初期のインタリオは、このように完成度の高い彫りが普通なのです。
古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー 裏
18ctゴールドのフレームは1930年頃に作られた物です。
古代ローマ風インタリオ ブローチ アンティークジュエリー

ペンダントとブローチ両方が楽しめる金具が付いており、どちらでも楽しみやすいサイズ感です♪

高級シルクコードをご希望の方にはサービスでお付け致します。