No.00132 ジューシー・ドロップ

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ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小の比率が分かります。

『ジューシー・ドロップ』
コーネリアン ピアス

イギリス 19世紀後期
コーネリアン、9ctゴールド
長さ4cm(ピアスの金具を除く)
重量 6.5g(2つ合わせた重量)
SOLD

非常に珍しい、インタリオ以外のコーネリアンのジュエリーです♪
小ぶりながらも、くすみのない美しいオレンジ色が印象的です。半透明の美しい石なので、光によって印象が変わるのも魅力です。
ドロップ型のピアスは、時代を超えてカッコ良さを感じるデザインです。上部と下部を連結する金具ももちろん職人による手作りで、耳につけるとドロップ型のコーネリアンがダイナミックに美しく揺れます♪こういうピアスはありそうで意外とないので、お好きな方にはぜひおすすめしたい逸品です!♪

コーネリアンの歴史

コーネリアン カーネリアン コーネリアンはカルセドニーの中でも赤色や緋色の石を指します。色は石に微量混ざっている鉄が由来ですが、この力強い赤い色は古代より人類から愛されてきました。
コーネリアン
メソポタミア文明 キシュ コーネリアン カーネリアン ラピス ゴールド ネックレス 首飾り

最も古いものだと紀元前5000年〜紀元前4000年の新石器時代まで遡り、パキスタンのメヘルガル遺跡から穴が開けられた物が出土しています。

紀元前2500年頃のメソポタミア文明の王家の墓からも、コーネリアンを使った首飾りが発見されています。

メソポタミア文明キシュの墓から発見された首飾り
コーネリアン カーネリアン インタリオ 古代ローマ リング 鉄

左は古代ローマの遺跡で発掘された、コーネリアンのインタリオ・リングです。

シャンクが鉄なので特に腐食が酷いですが、発掘された指輪はこのように石以外の部分が傷んで出てくる場合が多いのです。だから古代のインタリオ・リングは、ルネサンス時代や18世紀などに、その時代の様式で作り替えられているのです。

こちらは参考品ですが、ヘリテイジのアトリエにございますので、セミナー等でご覧いただけます。

【非売品】古代ローマの発掘品
アンティークジュエリー ルネサンス コーネリアン カーネリアン シールフォブ ジョージアン アンティークジュエリー ルネサンス コーネリアン カーネリアン シールフォブ ジョージアン ランパント 紋章

左はジョージアンの貴族の紋章のシールフォブです。こちらにもコーネリアンのインタリオのが使われています。

コーネリアンは彫りやすく、縁起物としても人気が高い石だったので、古代よりインタリオの素材としてはよく使われてきました。これまでにもいくつか、古代やアンティークのコーネリアンのインタリオを扱ったことがあります。

しかし何故か、インタリオ以外の女性向けジュエリーとしてはほとんど使われていないのです!

コーネリアン 紋章インタリオ シールフォブ
イギリス 1820年頃
Sold

ナポレオンとコーネリアン

ナポレオン エジプト遠征 カイロ

宝石愛好家で有名なナポレオン・ボナパルトですが、その彼が特に愛用し、肌身離さず持ち歩いていたのがコーネリアンのインタリオ・フォブでした。

コーネリアンは幸福をもたらす石として、古来より愛用されて来ました。「倒壊した家の中にも、崩れ落ちた壁の下にも、コーネリアンを身につけた者はいなかった。」という古代の諺もあるくらいです。
中近東では特に指導者に相応しい石として知られ、イスラム教の祖ムハンマドがコーネリアンのインタリオ・リングを身につけていたことも有名です。

読書家であったナポレオンは、書物からこのような知識とインスピレーションを得て、自らの印章をカーネリアンで作らせたようです。

カイロのナポレオン
ナポレオンの印章 コーネリアン カーネリアン

フォブは現在行方不明ですが、八角形で印銘にはアラビア文字で「しもべアブラハムは慈悲深き神に身をゆだねます」と刻まれていたそうです。

エジプト遠征(1798-1801年)でも肌身離さず持ち歩いており、この大切なフォブは、ナポレオンの最期まで忠実で愛情深いナポレオン崇拝者だった養女オルタンスに渡り、その子ナポレオン三世に引き継がれていきました(背景はこちらも参照)。

コーネリアン カーネリアン エナメル ジョゼフィーヌ ナポレオン パリュール コーネリアン カーネリアン エナメル ジョゼフィーヌ ナポレオン パリュール

妻ジョゼフィーヌのために高価な宝石のジュエリーを作らせたり、離婚に際してコレクションの一部を贈ったことでも有名なナポレオンですが、実はその中には豪華なコーネリアンのデミ・パリュールも存在します。

 

コーネリアンのデミ・パリュールを身に着けたフランス帝国皇后ジョゼフィーヌ(1763-1814年)
ナポレオンがジョゼフィーヌに贈ったコーネリアン(カーネリアン)のパリュール ナポレオンがジョゼフィーヌに贈ったコーネリアン(カーネリアン)のティアラ
1808年頃に皇后ジョゼフィーヌのために作られたコーネリアンとエナメルのパリュール
女性のジュエリーでコーネリアンが使われたものは殆ど見ることがないにも関わらず、これだけのパリュールを見ると、ナポレオンがいかにコーネリアンが好きだったのかが伝わってきますね。このようなエネルギー満ちあふれるオレンジ色の石は他にありません。ダイヤモンドやルビー、サファイア、エメラルドなどのメジャーな宝石では表現できない、独特の魅力ある雰囲気を作ることができる石なのです。たくさんジュエリーが作られなかったのがもったいないくらいですね。

 

ピアスには2石ずつコーネリアンが使用されています。緋色の石と、ドロップ型の明るいオレンジでバリエーションを出している所にセンスの良さを感じます。

こういうシンプルなデザインは古いイメージになることがなく、時代を超えたデザインですね。そうは言っても、シンプルながらも現代の鋳造品とは異なる作りの良さや、プラスチックとは違う程よい重さも魅力です♪

ドロップ型のピアスは360度どこから見ても美しいのがの魅力です♪

ドロップ型ピアスはピケやゴールド、珊瑚やジェットがたまにあります。熱可塑性のピケや、潰して再度形を作り直せるゴールドと違い、石は形状を作る際に1度でも失敗したら修正ができません。
ある側面から見たときにだけ対称形にするのはそう難しくありませんが、このように360度どこから見ても美しい対称形に整えるのは、実はとても難しいことなのです。

コーネリアン カーネリアン ドロップ型ピアス アンティークジュエリー

撮影用の白テントの中で撮った画像だと分かりにくいのですが、実際には強い光を当てなくても美しい透け感があります。こういう美しさは、半透明な宝石のジュエリーならではですね。

シールフォブなど、インタリオの素材に使われるコーネリアンよりも透明な石を選んで作ったのだと思います。ある程度の大きさがあって、しかも美しい石を見つけること自体も難しいため、こういうジュエリーはありそうでないのだと思います。

19世紀初期の大きすぎて使いにくいドロップ型ピアスと異なり、小ぶりで重くもなく、日常的にお使いいただきやすいと思います♪

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