No.00145 秋の景色 |
日本の金工は世界一!! | |
『秋の景色』 日本 19世紀後期 |
刀の鐔などを作っていた日本の職人が、明治時代になってそれまでの仕事がなくなり、その優れた金工の技でジュエリー向きの作品を作りヨーロッパに輸出した作品です。 |
仲の良さそうな鳥たちと、秋の日の景色が美しいですね。実りの秋を思わせるたわわに実った山葡萄、寂しさと切なさも彷彿とさせる野菊の花・・。鳥たちの足元にあるのは、熟して落ちた山葡萄の実でしょうか。仲良く食べに来たのかもしれませんね。何と感性豊かな光景でしょうか。作者が実際に見た、日本の美しい光景をイメージしながら、この赤銅のカンバスいっぱいに美しい景色を表現したことが伺えます。 |
斜めから見るとお解りいただける通り、鳥や葉はもちろん、山葡萄の蔓まで非常に厚みある細工で表現されています。だからこそ、実物も構図により立体感があり、高級感がある作品となっているのです。 |
フレームはハンドメイドチェーンを見つけた珍しい物です!赤銅はノーフレームな物も多いのですが、素晴らしい絵画には相応しいフレームがあった方が、断然作品が引き立ちますね♪ |
ブローチとして身に着けた後、下を向かないようにするための金具がフレームの下部に付いています。こういうちょっとした配慮も、アンティークの良いブローチらしいひと手間です♪ |