No.00070 古のモダン・クロス

18世紀 ステップカット・ダイヤモンド クロス ペンダント アンティークジュエリー

18世紀 ステップカット・ダイヤモンド クロス ペンダント アンティークジュエリー
18世紀のステップカット・ダイヤモンドのクロス・ペンダント アンティークジュエリー

『古のモダン・クロス』
ステップカット・ダイヤモンド クロス

フランス 18世紀初期(1700〜1750年頃)
ステップカット・ダイヤモンド、シルバー&ゴールド(18ctゴールド)
7,3cm×4,5cm(バチカンを含む)
重量 18,6g
SOLD

これまでにも古い時代のダイヤモンド・クロスペンダントは何度かお取り扱いしてきました。このクロスのダイヤモンドはローズカットではなく、より古い年代ならではのステップカットのダイヤモンドが使ってあるので、フランス革命(1789年)以前に作られたクロスだと推測されます。

ダイヤモンドのセッティングは18世紀ならではの、半球状の大きな台座に小さなダイヤモンドを包み込むようにセットした独特なものです。普通ならローズカットダイヤモンドを使っているのですが、小さなダイヤモンドまで全てステップカット・ダイヤモンドを使っており、18世紀でもかなり初期の極めて珍しい物です!

とても丁寧な完成度の高い作りで、250年から300年は経っている銀の渋さは何とも味わい深いがあります。

実物大
←実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小比が分かります
ステップカット・ダイヤモンド 拡大

このクロスペンダントは、歴史上初めてステップカット・ダイヤモンドが使われるようになった時代のものです。1800年代後半に南アフリカでダイヤモンドの巨大鉱床が発見される以前、上質なダイヤモンドを入手するのが極めて困難だったこの時代としては大変異例と言える、透明な美しい石が使われています。

ダイヤモンドの産出量も少なく、カットするだけでも大変だった時期だからこそ、このような小さな石が大切に使われているのです。
小さなステップカット・ダイヤモンドを大事に銀で包む込むようなセットをしたパーツを、さらに一つずつ蝋付けした作りは、19世紀以降のジュエリーでは考えられない時間と手間を掛けた面倒な作りなのです。

以前お取り扱いした古い時代のダイヤモンド・クロスペンダント

『ステップカット・ダイヤモンド クロス』
ステップカットダイヤモンド ハイキャラット・ゴールド
スペイン 17世紀後期
SOLD

スペインのジュエリー自体が珍しいのに、これだけ古い年代の完璧なコンディションのジュエリーは極めて希な物です。
『南仏のローズカットダイヤモンド クロス』
南フランス 18世紀
ローズカットダイヤモンド、18K
SOLD

200年〜300年もの時を経た、とても珍しいタイプの古のゴールドクロスです。
『フレミッシュ ローズカットダイヤモンド クロス』
フレミッシュ(オランダ) 18世紀後期
ローズカットダイヤモンド、18K
SOLD

ダイヤモンド・ジュエリーでも18世紀以前の古い年代の物は、19世紀の物とは大分趣が違います。
『スパニッシュ ローズカットダイヤモンド クロス ペンダント』
スペイン 18世紀
ローズカットダイヤモンド、シルバー
SOLD

スペインの200年〜300年も前のローズカットダイヤモンド・クロスです。

忘れられたカット『ステップカット・ダイヤモンド 』

アールデコ ダイヤモンド リング

左はアールデコ後期のステップカット・ダイヤモンドを使った斬新なデザインの指輪です。現代に近い後期アールデコのステップカット・ダイヤモンドは、現代のデザインにつながるような斬新なイメージです。また、通常は煌めきを楽しむダイヤモンドの、透明感だけを楽しむようなとても贅沢なカットなのです!!

でも非常に興味深いことにアールデコ後期(1930年代)よりも約200年も前の18世紀初期に、ステップカット・ダイヤモンドは使われていたのです!!
その古い時代にステップカットが使われていた理由は、アールデコ期とは異なります。当時はダイヤモンドのカットの技術が未熟で、簡単なカットしか出来なかったからです。ステップカットの後で出て来る、ローズカットよりも簡単なカットということなのです!

アールデコのモダンなデザインの中で輝くステップカット・ダイヤモンドも魅力的ですが、この古のシルバークロスに輝くステップカットは心揺さぶられるものがありますね。
シンプルだけど美しいデザインの古のクロスの中に、斬新なイメージでかつ透明感が楽めるステップカット・ダイヤモンドが使われているところに、不思議な魅力を感じるのです!!!♪美しいステップカット・ダイヤモンドの清楚な輝きは、時代を超えて人々の心を魅了するのです♪

ローズカットが開発されてから、このようなステップカット・ダイヤモンドは18世紀後期以降はすっかり姿を消してしまいました。それにも関わらず、約200年も後のアールデコの時代に再び現れ、今でも贅沢なダイヤモンドのカットとして人気があるのはとても面白いことです!

1930年代の超斬新なデザインの指輪!!
ステップカットダイヤモンドが長い眠りから覚めて再び登場したのです!!♪
実物大
1700年〜1750年頃の古い年代のクロスですが、シンプルモダンなデザインは古さを感じさせません!!デコのデザインに共通するものを感じます!

 

18世紀 ステップカット・ダイヤモンド クロス ペンダント アンティークジュエリー ←バチカンにまで、一つ一つのダイヤモンドを包み込む作りのパーツが蝋付されています。古い年代のハイクラス・ジュエリーとして作られた証しです!!♪
裏
裏

18世紀のダイヤモンド・ジュエリーは裏もすべて銀の物も多いのですが、ハイクラスのジュエリーは裏に金を使っているのです!♪

←↑実物大
ブラウザによって大きさが違いますが、1円玉(直径2cm)を置いてみれば実物との大小比が分かります

一目見た時にスタイリッシュでカッコイイと感じるデザインは最高です!♪シンプルですが、比較的大型なので存在感もバッチリです♪
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