No.00082 格調のゴールド |
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格調高い雰囲気のロケット・ペンダントです。このペンダントがこういう雰囲気を醸し出しているのには訳があるのです!! |
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『格調のゴールド』 ローズカット・ダイヤモンド付ゴールド ロケットペンダント イギリス 1880年頃 ローズカットダイヤモンド、18ctゴールド 4,7cm×2,6cm(本体のみ) 重量 13,5g SOLD |
ペンダント中央にセットされているのは、カットの面数が多い大きめのローズカット・ダイヤモンドです。このダイヤモンドの輝きが、このロケット・ペンダントに格調の高さを感じさせています。しかし普通はダイヤモンド1つで格調の高さを醸し出せるものではありません。どうしてこのロケットには格調高い雰囲気があるのでしょうか?その理由は、ゴールドの部分への徹底的なクラフトマン・シップにあるのです!♪ |
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ロケット表面は一見ただの無地に見えますが、日本の金工に見られる時雨ヤスリという、ルーペで拡大しないと解らないような極端に細い線を無数に擦りだしています!!これが通常のマットゴールドとは違う、独特の洗練された光沢の要因になっているのです! |
![]() 『名所江戸百景 大はしあたけの夕立』(歌川広重 1857/安政4年) |
時雨ヤスリは、鐔や小柄・笄の裏板等に施される鑢目の一種です。日本画に描かれる"時雨が降り注ぐ様子"のように、極く細く斜に断続的に切られた鑢目のことです。その力強い斜線は、美観を高める重要な要素として用いられています。 古い時代、ごく限られた一部の高級オーダー箪笥の金具にも使われた技術ですが、今は途絶えてしまった幻の技法です。あまりにも難しいことと、手間がかかること。それにも関わらず、その良さを理解できる人が時代と共にいなくなってしまったからです。日本も西洋も同じですね・・。戦前の日本は、財力があり良いものが分かる旦那衆がいて、特別なオーダーで職人に良いものを作らせていました。その子供たちも、幼少期から当たり前のように良いものを見て、自然と感性や見る目が養われて大人になり、親から受け継いだ資産で良いものをオーダーするということが繰り返されてきました。 |
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本体上下の渦巻模様は、糸鋸で挽いてヤスリで丁寧に仕上げてあります。この工法は、金属板の厚みが増すごとに格段に難易度が上がるのですが、高級感ある厚い金の板を使った、ハイクラスのジュエリーならではの細工がなされています!♪ 渦巻の端部や一番下にはさりげなく粒金細工まで施されています!♪ |
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バチカンにも、透かしのような美しいデザインの彫金が施されています。 |
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ロケットを開けるとお解りいただける通り、この部分が透かしになっています!金の板を糸鋸で挽いてヤスリで仕上げる手間のかかる作業ですが、蓋の全周に施してあります。 |
ロケットは適度な大きさがあり、中には蝶番の付いたガラスの内蓋があるので、写真の入れ替えも簡単です!♪ |
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裏側にも時雨ヤスリのような表面仕上がなされており、タガネによる線も精密に打たれています。すべての部分が丁寧でしっかりした作りで、コンディションもとても良いです! 一切の手抜きがなく、手間を惜しまず良い物を作ろうという作者のクラフトマンシップをひしひしと感じる名品です!♪ |
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ご希望の方には高級シルクコードをお付け致します。 作りが良いアンティークのゴールドチェーンをご希望の場合は、いくつかご用意がございますのでお問合せ下さい(チェーンの単品売りはしておりません)。 現代の18ctゴールドチェーンをご希望の方には実費でお付け致します。 |