No.00101 ガーデン・パンジー |
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『ガーデン・パンジー』 エドワーディアン エセックス・クリスタル ペンダント イギリス 1900年〜1910年頃 ローズカットダイヤモンド、ロッククリスタル(水晶)、マザーオブパール、シャンルベ・エナメル、プラチナ、15ctゴールド 2,5cm×1,6cm 重量 4,1g 英国王室御用達 革のフィッティングケース付(19世紀後期) SOLD |
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19世紀のエセックス・クリスタルは、モチーフも狩りにまつわるものが多く男性志向の物が多いのですが、20世紀に入ると女性向きの小ぶりで可愛らしい物が作られるようになるのです。一般的に男性用アイテムは、上質なものを少ない点数愛用されるため、良い作りのものが多いです。一方で、女性物は気分やシーンに合わせて色々と装いを変えたいという女性心理があり、また、ジュエリーの一般大衆化が進んだ時代背景もあり、作りが良くないものも多く存在します。 |
時代ごとのエセックスクリスタル
19世紀のエセックスクリスタルの名品 | ||
『大鹿』 イギリス 1870年 SOLD |
『タイガー』 イギリス 1870年頃 SOLD |
『狐狩り』 イギリス 1850〜1860年頃 SOLD |
20世紀以降の低価格品として作られたエセックスクリスタル | ||
20世紀の低価格品と比較すると、一見しただけでこのパンジーのペンダントが全く違う作りであることがお解りいただけるのではないでしょうか。 エセックスクリスタル自体の出来はもちろん、シャンルベ・エナメルのフレームや、プラチナの細かいミル打ちとダイヤモンドがあしらわれたエドワーディアンならではのバチカンまで、手のかけ方が全く違います。20世紀のエセックス・クリスタルとしては、ハイレベルの細工で作られたペンダントの証しです!!♪ |
まるで本物のパンジーをクリスタルの中に閉じ込めたかのような愛らしさです♪ この美しい色彩は水晶を彫った裏に顔料で描いてあり、マザーオブパールでカバーされているので退色することはほとんど無いのです! |
3本のパンジーに立体感を感じるのは、半球状の厚みのある水晶にそれぞれの花を深さを変えながら彫ってあるからで、これが唯のガラス絵とは全く違うところなのです!! |
エセックスクリスタルの裏にマザーオブパールを敷いてあるので、マザーオブパールの独特の輝きの中に、可愛らしいパンジーが浮かび上がって見えるのです!!♪ 厚みがある、美しいマーキーズシェイプにカットされた水晶のレンズ効果も相まって、とても美しいです♪ |
フレームの縁にはシャンルベ・エナメルを施してあります。地金の金を彫り残して白いエナメルを入れる、非常に手間のかかる細工です!! |
バチカンにまで、とても手間のかかる仕事が施されています。このペンダントはエドワーディアンに作られたものですが、当時非常に高価だったプラチナを下地の金に貼り合わせています。プラチナでダイヤモンドが留められてあり、ミル打ちも至極繊細で美しいものです!♪ |
裏面は完全なフラットではなく、僅かに曲面になっています。手に持った時にしっくり馴染み、高級感を感じられますし、アンティークジュエリーならではの職人の仕事を楽しめるものなのです!♪ |
特別なフィッティングボックスについて
一見、綺麗に納まっているので、オリジナルケースと思われた方もいるのではないでしょうか? パンジーのペンダントが作られたのは1900年〜1910年頃ですが、ケースはもっと古い年代に作られたものです。このような立体感を出した美しい革ケースは19世紀後期に作られた物で、納めるジュエリーに合わせて一つ一つ木を削って作られた、当時として超高級な革ケースなのです!!このパンジーのペンダントも当時としては高級な作りですが、この英国王室御用達の素晴らしい革ケースに納められていたオリジナルのジュエリーは、高価な宝石を使ったもっともっと高価なジュエリーが納められていたはずなのです。どういういきさつで、この可愛らしいパンジーのペンダントが納まったのでしょうね♪ |
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撮影に使っているような、作りが良いアンティークのゴールドチェーンをご希望の方には、別売でお付け致します。いくつかご用意がございますので、ご希望の方には価格等をお知らせ致します(チェーンのみの販売はしておりません)。現代の18ctゴールドチェーンをご希望の方には実費でお付け致します。高級シルクコードをご希望の方にはサービスでお付け致します。 |
その他のエセックスクリスタルのジュエリー
『紳士の黒い忠犬』 貴族のスポーツ、鴨猟のブローチです。ラブラドール・レトリーバーの表情と黒い体の見事な表現、アーツ&クラフツの影響が見られる凝ったデザインのフレームが素晴らしい逸品です。 |