『毛利庭園のせせらぎ』

　たまにはいつもと違う刺激をと、小元太Jr.を六本木ヒルズに連れてきました。犬もウェルカムな仕様で建物を散策できますし、何といっても気軽に日本庭園を楽しめるのが魅力です。初めての景色、初めての匂いに小元太Jr.も興味津々、のしのし歩きで勇ましく前へ進みます。

秋の気配も感じる9月末。まだ残暑もあって、小元太Jr.には少し暑いかしら・・・。

と思ったのも束の間、さっそく良い場所を発見したようです。

毛利庭園の滝壷はひんやり爽やか、せせらぎも心地よい沢音を奏でます。

先代の小元太1世は玄関の10cmの高さも嫌がるほど極度の高所恐怖症でしたが、小元太Jr.は高い所や冒険が大好きです。高さのある飛び石も余裕で渡り、見たことのない景色と空気を楽しんでいるようです。

私もそちらに行きたいけれど、張ってあるロープを乗り越えたら怒られそうだなぁ・・。

この場所がお気に召したようで、リラックスし始めてしまいました。首輪を外して放置というわけにもいかず、ロープから身を乗り出した私は苦しい体勢です（笑）

呼んでも引っ張っても無視・・。
強く躾し過ぎて軍隊やロボットのようになるのも嫌で、 他者に迷惑をかけない範囲で、自由に伸び伸びと今生を謳歌してもらえればと接した成果です（笑）

生き物の気配を感じたり、せせらぎを眺めたり・・。私も自然が大好きで、子供の頃は（大きくなっても）陽の光がある時間は、雨の日以外ずっと外で遊んでいました。学校からの帰り道も同じだと飽きるので、その日の気分でルートを選び、四季の変化を楽しんだものです。それを想うと無理に中断させる気にならず、しばし待ちました。本当はそっちに行きたいと強く思いながら・・（笑）

＜（61）雨上がりの羽根