No.00182 Celebration |
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『Celebration』 |
ロニエットについて
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ロニエットは19世紀からアールデコまでの間で人気のあった、とってもお洒落で優雅な眼鏡です。これは眼鏡を収納した状態です。ペンダントとしても素敵ですよね♪サイドのレバーを押すと、スプリングで眼鏡が出てきます。 |
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あるコネクションがあり、Genは以前ホテルオークラで単独展示会を開いたことがあるそうです。その時、「私はここに住んでいるの。」と仰る上品な老婦人が遊びに来て下さり、プラチナ台にダイヤモンドが多数セットされたアールデコのロニエットを首から下げていたのがとても印象的だったそうです。こんな高級ホテルに住んでいる人がいるなんてと驚いたものの、24時間フルサービスなんだから裕福な一人暮らしの老婦人にはピッタリかも知れないと思ったとのことでした。 |
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ロニエット ヨーロッパ 1890年頃 ルビー、サファイヤ、ローズカットダイヤモンド、シルバー SOLD |
ロニエットには上のように、収納してもレンズが露出した状態のタイプもあります。収納した状態だとレンズ2枚分の度数となり、余り倍率は高くないもののルーペとしても使えるという利点があります。 |
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その点で、今回のロニエットは収納するとロニエットには見えない、身に着けた時のお洒落を最重要視するタイプです。 一番オーソドックスなタイプですが、こういうペンダント型ロニエットは海外でも人気があるため、上質なアンティークの物は滅多に仕入れることができません。 そんな中で今回は何と、非常に珍しいスウェーデンのロニエットを買い付けることができたのです♪ |
スウェーデンについて
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ヴァイキング ゴールド リング 800AD〜850AD 22ctゴールド SOLD |
スウェーデンと言えばみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。古くはヴァイキングの地でもありますよね。 北欧なので寒そうというのは、詳しくない方でも共通のイメージだと思います。国土の一部が北極圏に入る、白夜のある国でもあります。 |
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誰もが人生で一度は観てみたいと思う、壮大で美しいオーロラを観ることができます。 北極圏では冬期はいつまでも太陽が昇らず暗闇につつまれる一方で、夏期は真夜中でも太陽は沈むことがありません。 夏至と冬至があり、昼と夜の長さには変化があるものの、陽が沈んでも翌朝になれば必ず太陽が出てくるのが当たり前の日本とは、太陽のイメージやありがたさの感覚が全く異なるのは当然ですね。 |
スウェーデンの夏至祭り
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夏が短い北欧では、お日様の光とお日様の光を浴びた生命の息吹に感謝し、楽しむための夏至祭が各地で開催されます。スウェーデン語ではミッドソンマルと言います。スウェーデンでは夏至祭は1年の中でも特に大きなイベントで、クリスマスより大切な日という人も結構いるくらいです。 |
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祭りの中心には『メイポール』と呼ばれる、季節の草花で飾られた白樺の柱が建てられます。メイポールは農作物の収穫を祝い、子孫の繁栄を願う思いが込められた夏至祭にはなくてはならない存在です。人々はこの周りで夏の到来を祝います。 各地の伝統衣装で着飾った人たちによる弦楽器やアコーディオンの演奏で、真夜中まで歌ったり踊ったりするのです。 祭りではスウェーデンの伝統料理であるニシンの酢漬けやサーモン、ディルと一緒に茹でたジャガイモなどを食べながら、ビールやシュナプスなどのアルコールも楽しみます。 |
![]() "Matpole erection valje 4" ©Adville(21 June 2013, 14:15:55)/Adapted/CC BY-SA 3.0 |
女性にとって、夏至祭で楽しいことの1つが花冠づくりです。 夏至の日には草木に不思議な力が宿ると信じられており、野山から草花を摘んできて1年の健康や恋の成就を祈りながら冠を編むのです。 女の子が夏至祭の前日に8種類ほどの草花を摘み、枕の下に置いて寝ると夢の中に結婚する男性が現れるという言い伝えもあるそうです♪ |
夏が短い地域では、短い期間にまるで示し合わせたように一気に花が咲き乱れます。スウェーデンよりは低緯度のロンドンでも、それを初めて経験した時は驚き感動したものでした。 季節ごとに冬でも椿や梅など1年中花が咲く日本の温暖な地域と異なり、1年の大半の寒い季節を乗り越え、お日様の光を浴びて一気に咲き乱れる草花には本当に特別なエネルギーを感じます。 以前はヨーロッパ圏の太陽信仰がピンとこなかったのですが、地域の特徴をきちんと知ると太陽と生命エネルギーを感じ、感謝する心がとてもよく分かるのです。 |
彫金のモチーフ
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このロニエットには、至る箇所に美しい彫金が施されています。 メインの文様は渦巻きですね。 マザーオブパールの両サイドの中央部分には、花の模様も彫金されています。 |
北欧の人々にとってのシンボル模様
![]() 800AD〜850AD 22ctゴールド SOLD |
渦巻きの文様は『ケルトの聖火』でも触れている通り、太陽エネルギーを表すヴァイキングにとってとても重要なシンボルです。 |
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これはヴァイキング船博物館の展示船です。全てではありませんが、ヴァイキングの船の両端も太陽を表すスパイラル形状になっていたりします |
![]() "Rokstenen" ©Wiglaf at the English-language Wikipedia(8 August 2005)/Adapted/CC BY-SA 3.0 |
北欧神話にはオーディン、トール、フレイなどの神様が存在しますが、北欧の人々はあまり神像は作らずシンボル的な模様を使ってきました。
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![]() "U 240, Lingsberg" ©Berig(18 June 2007)/Adapted/CC BY-SA 3.0 |
![]() "So 111, Stenkvista" ©Berig(23 March 2008)/Adapted/CC BY-SA 4.0 |
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上の石碑のようにルーン文字で神の名やシンボル文字を記したり、トール神ならばハンマーの護符を身につけたりはしますが、神の姿を具体的に表現することはしませんでした。 |
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石碑などに描く神の姿はせいぜい左のトール神に見られる通り、棒人間のようなものだったようです。 大自然の恵みへの感謝と共に、人間など到底太刀打ちできない恐ろしさも身近に感じていた人たちは、恐れ多くて神の姿をみだりに具体化することはしなかったのかもしれませんね。 昔から北欧の人々は意味のある模様と共に存在することで、旅の安全だったり、健康などを祈ったりして、大自然と神々に畏れと感謝の念を抱きつつその恵みを享受してきたのでしょう。 |
両面同じデザインの丁寧な細工
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両面とも同じデザインと細工が施されています。アンティークではこの心遣いはよくあることですが、ペンダントとして使っている時に不意に裏返っても全然違和感がないのが良いですね♪ |
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レンズは中程度の度が入った老眼用レンズが付いているので、使いやすいと思います。左のレンズ下部にいくつか擦り傷はありますが、使用には特に気にならないと思います。 |
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レンズのフレーム全面に、表裏ともに繊細で美しい彫金が施されているのが素晴らしい!!♪ |
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手彫りの美しいイニシャルが彫られているのもアンティークらしくて良いですね♪バチカンにも全面に彫金が施されており、細部まで丁寧な作りです。 |
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レンズもすっきり収納できて、どこから見ても美しいです。 |
虹色の輝きのマザーオブパール
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両面にマザーオブパールがセットされています。上下3本ずつの爪留めも、独特の雰囲気を放つロニエットのデザインに効いていますね。 |
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マザーオブパールの虹色の輝き自体はあまり強くありませんが、厚みがあって独特の形状にカットされているので、光のあたり方でそれぞれの場所の輝きが変化するのが美しいのです♪ |
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バチカンと本体を連結する輪っか部分に、王冠が3つ並んだスウェーデンのシルバーのホールマークが刻印してあります。 |
便利なシルバーのロングチェーン
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使い勝手の良い146cmのスーパーロング・シルバーチェーン付きです。 スイベル金具が付いたロングチェーンは様々なアレンジがきくので、ロニエット以外でもたくさん使って楽しんでいただきたいです♪ |
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チェーンにもスウェーデンのシルバーの刻印があります。シルバーとはいえ、スウェーデンのホールマーク付きのスーパーロングのアンティーク・チェーンまで付いているのはとてもラッキーですね♪ |
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美しいペンダントを下げていらっしゃるな〜と思いきや、高級レストランなどでメニューを見る時などにさりげなく使えば、周りの人から憧れの的になってしまいそうですね♪ お店の人も一目置いて、特別大サービスになるかもしれません♪(笑) |
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太陽のスパイラル模様、短い夏に咲き誇る可憐ながらも力強い花の彫金、そして虹の輝きを持つマザーオブパールの組み合わせは、まさにお日様と大自然を愛するスウェーデンらしい宝物なのです♪ |