ロンドンのハイ・ストリートを視察
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広大な大自然が広がるハムステッド・ヒースとは打って変わり、ここはロンドン市街のハイストリートです。ロンドンっ子のディーラーから「NYと比べても、やはり世界の文化や経済の中心はロンドンだと感じるはずだから、1回は見ておかなきゃダメだよ!」と言われ、視察に来ました。ちなみにNYは行ったことありません(笑) |
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さて、ハイストリートで信号待ちをしていたら、向こうになぜかマイアミTシャツの人がいます。 ここはアメリカではありません。ロンドンです(笑) |
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左はホンダの車ですが、ここは日本ではありません。右はベンツが停まっていますが、ここはドイツではありません。さすがロンドン、国際色が豊かですね。 |
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ロンドン市街は、至る所にお花が溢れていました。公園や住宅の花壇にもお花が咲き乱れ、ハンギング・バスケットも良い感じです。移動式のお花屋さんも、通りにお店を出していました♪ |
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ステッキを使いこなす、本場のジェントルマンも見かけることができました。足が悪い方の補助具ではなく、オシャレ・ステッキです♪ 優雅な小物好きのGenは、ステッキもいくつか名品をご紹介しています。ロッククリスタルのスワンの傘の柄も、Genらしい宝物です。ベルヴィー赤坂時代に偶然手に入れたファベルジェの逸品です。TVや雑誌で紹介されるようになってから大層なブランド・イメージが世間一般に浸透したファベルジェですが、これはそれ以前に入手したものです。皆が注目するようになってから仕入れ始めるようでは才能あるディーラーとは言えませんから、さすがGenです。しかし、いろいろあって手放すはめになったそうです。それも含めてGenらしいです(笑) でも、過去だけを見て、残念がって終わるのもナンセンスです。お隣の店は何かなとちょっと見てみると、何とファベルジェのオーソリティ・ショップと言えるWartkiの隣に『FABERGE』の店がオープンしていました。思わず失笑です。現代ジュエリー業界の「今」が見えてくるという物です。日本でもアンティークジュエリー好きには有名なファベルジェですが、ワールドワイドで見ると本物のファベルジェと言うだけで驚くほどのプレミアム価格が付くほどブランド化しています。ピーター・カール・ファベルジェ(1846-1920年)自身は職人ではなくプロデューサーなので、職人を2千人くらいかかえて作品を制作していました。だから意外と品質もピンキリで、刻印があって本物であっても大したことない作品も存在します。それでも刻印があれば容易にプレミアム価格がつきます。日本人のブランド好きは異常ですが、西欧人でも自身の絶対感覚で良いものを見極めることができる人は少数派です。そこに目をつけたのが現代版「FABERGE」の仕掛け人です。存在は知っていましたが、ディスプレーを見てあまりのジュエリーのチャチさにひいてしまいました。検索してみればお分かりいただけると思いますが、アクセサリーというか、もはやオモチャです! でも、美的感覚がないと「FABERGE」の刻印があるからとか、人気の「エッグ」だからという理由だけで価値ある物という判断になるのでしょうね。商売人側にとっては、分かりやすくやりやすいのです。だから品質そのものではなく、ブランドのプロモーションにお金をかけるのです。モノ自体には値段分の価値がないので、中古になった瞬間価値が一気に低下する理由ですね。調べていただければすぐに分かるのですが、上のジュエリーも馬鹿高いです。鋳造カエルののっぺり感も失笑ですし、蜘蛛もジュエリーとは思えないちゃちな作りです。カール・ファベルジェはエポックメイキングなクリエイターというわけでもありませんでした。既存の良い物をたくさん集めて研究し、新たなクリエーションをプロデュースしたという言い方が妥当でしょう。日本の根付を相当な数コレクションして動物シリーズにつなげていますし、ギロッシュエナメルは技術的にピークだった18世紀の作品に学んで新たなクリエーションにつなげています。結局そのファベルジェも18世紀のギロッシュエナメルの水準には到達することができなかったと言われていますが、その努力は相当なものだったと思います。現代のファベルジェのエッグのエナメルを見ると、腹しか立ちません。 それにしてもWartskiの隣に店を構えるなんて、嫌がらせなのか詐欺的なのかよくやるな〜と思ったのですが、バックにいたのが資源が対象の世界的な専門的投資会社ポーリングハースト・リソーシズでした。儲けることが至上命題のやり方、納得です。恥とか詐欺まがいとか、そういう概念なんて無しです(笑) |
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ロンドンの好景気を実感しつつ、アンティークジュエリー業界の衰退を目の当たりにしつつ、どろどろした世界を感じた後はリフレッシュに公園へ寄りました。ロンドンは市街地でも至る所にとても大きな公園があり、緑が豊かです。午前中は曇り空でしたが、快晴に変わりました♪ お酒でも飲もうかと思いましたが、売店で異様に高く感じたのでオレンジジュースにしました。ジュースですらかなり高い印象だったのですが、物価高と言われるロンドンでは平均的な価格なのか、観光地仕様のぼったくり価格なのか分かりませんでした。地元民っぽい人もたくさん買っていたので、標準価格だったのかもしれません。ジュースにあまりお金を使いたくなかったので、翌日からはペットボトルに水道水を入れて持ち歩きました。ロンドンの水道水は飲用可とのことで、特におなかを壊すこともありませんでしたが、真似するかは自己責任でお願いします(笑) |
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上の画像で気になるのがやはりこの2点です(笑)晴れると即日光浴!!そして可愛らしいお花♪ 東京の公園だと、ちょっと広い所でも絶対に高層ビルがいくつか視界に入ってくるのですが、ロンドンの公園はそれがなくてよりリラックスできます。あまりにも広すぎて、帰り際にちょっと迷いかけました(照) |
ヒースロー空港でも飲んべえ > |