『さくらんぼ』
市ヶ谷のアトリエのご近所は、桜の名所がたくさんあります。しかしながら小元太Jr. は美しい桜よりも、往来に強い関心があります。この時期は、地面に桜の落とし物がたくさんあります。凛々しい顔で眺めていますが、お尻と尻尾が大変なことになっています(笑)
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この時期はどうしても、もふもふ小元太Jr.は集塵機と化します。足がゴミだらけです。いつの間にか、おでこにも桜の残骸がひっついています。
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小元太Jr.本人は犬なので、細かいことは気にしないようです。興味の赴くまま自由気まま、座りたくなったら座ります。どうしたらここまでなるのだろうと不思議なくらい面白いことになっています。室内では暇させているので、お外では好きなだけ遊ばせています。私も子供の頃、日中はいつも汚れなど気にせず外で遊んでいました(笑)
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桜が完全に散り、しばらくするとサクランボの季節になりますね♪
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ここは歌川広重に名所江戸百景『市ヶ谷八幡』(1858年)として描かれている桜の名所ですが、現代は外堀沿いや靖国神社の桜の方が有名ですね。 |
同じ日に、別の場所で見たサクランボです。かなり小粒で、種のことを考えるとあまり食べる所がなさそうです。可愛いけれど、いまいち美味しそうに見えません。そのまま干からびているものもありました。
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地面を見ると、たくさんのサクランボが散乱していました。鳥さんたちも見向きもしないようです。やっぱり美味しくないんだろうなぁ(笑)
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そんなことを思っていたら、いつも良くしてくださる方から山形のサクランボが届きました。日中は汗ばむ季節となり、ちょうどヴィンテージのフルーツの帽子を取り出したタイミングだったので、嬉しいサプライズでした。瑞々しいサクランボは、見ているだけでも幸せな気持ちになります♪♪ 野生のサクランボと、愛情を込めて育てられたサクランボの違いは明らかですね。贈る方、召し上がる方、全ての方に幸せになってもらいたい。人の真心こそが、美味しいサクランボを作るのでしょう。手間や技術をかけなければ実現できない至高。アンティークジュエリーにも通じますね。
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これはアンティークのクラッチバッグです。蝶々は織りで表現され、サクランボは1つ1つが個性ある手刺繍です。現代の無機質な機械刺繍と、熟練の職人によるアーティスティックなアンティーク刺繍では、心に響くものがまるで違います。デザインもモダンな感覚です。戦後に作られた古い着物や小物の殆どはダサい印象があったので、初めて見た時はとても驚きました。古いものは時代遅れになって古臭くなるのが当たり前なのではなく、戦後にモノづくりがおかしくなっただけなんですよね。
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このバッグが作られた、100年ほど前の昭和初期。まだ第二次世界大戦を経験していない日本で、可愛らしいサクランボに同じように心惹かれていた人がいたと思うと嬉しくなります。まんまる小元太、まんまるサクランボ。まんまるなものを可愛いと感じるのは、人間の普遍の心なのでしょうね♪ |