『鬼灯と神楽坂』
2024/8/1 |
ここは神楽坂の路地裏です。8月の暑い時期、小さな日本庭園が涼を感じさせてくれます。小元太Jr.もひんやりとした石畳の階段が気に入ったようで、しばらくこの場所を楽しんでいました。メインストリートとは空気がガラリと変わる、落ち着いた雰囲気の場所です♪
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別亭・鳥茶屋さんの入口です。もともと異常に地価が高騰していたという神楽坂ですが、コロナ禍を契機に本店を閉め、別亭を残されたようです。神楽坂のメインストリートはチェーン店が増え、雰囲気も以前とは随分変わっていたので、路地裏の別亭に専念するのは良い選択だったかもしれません。
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軒先には提灯と、風鈴を吊るした鬼灯の鉢植えが下がっています。 風が通る路地裏。鳴り響く風鈴。籠目の透かしの鉢植え。 ここはお出汁のきいた関西料理だそうです。明治天皇が1868(明治元)年に東京に移るまでは、関西が雅な宮廷文化の中心地で、上方(かみがた)のものは上品で上質というイメージがありました。 小京都とも称される神楽坂。大正時代頃には花街として栄えました。まさにそのような時代、風情ある路地裏をこのような提灯で照らして歩いていたのかなと、想いを馳せるのも楽しいものです♪ |
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「僕、この場所が大好き!♪」 |
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2020/10/30 |
ところでこれは、青森・下北半島の薬研荘の周辺を散策していた時のものです。朱色の何かが視界に入り、何だろうと思ってかき分けてみると・・。
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何と、草むらの中に立派な鬼灯が実っていました! 野生の鬼灯は初めて見たので大興奮です♪ サイズ比較のために茎を持っていますが、採ってはいません。 室内に飾るよりも、ひっそりと草むらの陰に佇む姿が素敵です。 |
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野生と鉢植えでは、随分と趣も違うものです。 鬼灯の古名は赤加賀智(アカガチ)、輝血(カガチ)、赤輝血(アカカガチ)などがあります。カガチは蛇のことです。ホオズキのように赤かったという、八岐大蛇の目が由来とされるそうです。鮮烈な朱赤はインパクトがあり、雑草の中でもすぐに気づきました。たしかに虎視眈々と視線を送る、カガチの瞳のようでもありますね。外側が朽ち果て、中の朱赤のまんまる果実が露わになった際は、よりカガチの瞳のように見えそうです。 鬼の朱い燈(あかり)。鬼火もこのような感じだったでしょうか。鬼灯には不思議な魅力がありますね♪ |
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