『四魂の祭&菊酒』
2022.12.12 |
以前ご紹介した市谷亀岡八幡宮では毎年10月に放生会『四魂の祭』を開催しているとのことで、小元太Jr.も連れて観に行きました。HERITAGEのアトリエも氏子エリアでとても近く、しかも犬ウェルカムの貴重な神社です♪
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2025.10.5 |
ちょうどトリミング・サロンのおねえさんが季節だからと用意してくれた『祭』バンダナがあり、小元太Jr.もオシャレして参加です。『お祭り』と言えば現代では夏祭りをイメージする人も多そうですが、鎮魂や疫病退散ではなく、収穫祭となる秋祭りのシーズンに合わせて下さるのが通な感じです♪
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神聖なご神事なので撮影していませんが四魂の奇魂、和魂、荒魂、幸魂の部に別れ、神職や氏子の方が祝詞の奏上、演武、雅楽や神楽舞を奉納します。高台で道路や住宅街からも隔離された場所にあり、異空間のようなご神域です。薪を使った本格的な松明を焚き、炎が爆ぜる音も心地よいです。日暮から始まったお祭りは暗くなるに連れて秋虫の歌声も重なり、境内に響き渡る雅楽の音色と美しく調和します。空気の振動を通して、全身で聞くことのできる生演奏は大好きです。小元太Jr.もリラックスして静かに聞き入っていました。
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神様と一緒に人間も雅楽や舞を眺めながら興じられるよう、『菊酒』も分け隔てなく振る舞ってくださりました。プラスチックのカップですが、それでも暗くなるに連れて雰囲気が増します。石灯籠や松明の灯り。見上げれば、天高き澄んだ夜空には明るいお月様。様々な光が競演し、一瞬の幻想美を創り出します。平安貴族の風雅な宴に想いを馳せ、雅楽の荘厳な響きを全身で感じながら、ふくよかな菊酒を堪能しました。
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小元太Jr.が無理だったら早々に退散するつもりでしたが、想像以上に落ち着いていました。演武では気合の掛け声が数度あったものの、その時も穏やかな表情で静かに眺めていました。小元太Jr.は雷にも無反応なタイプです。悪意や脅威を感じないものは、たとえ突然の大きな音でも無害と判断するようです。むしろ興味津々で楽しんでおり、お陰で最後のご挨拶まで拝聴できました。
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演舞が終わった方を眺めたり・・。 小元太Jr.も非日常の世界を堪能したようです。 アトリエのご近所だと靖国神社の『みたままつり』は各地から物凄い人数が集まりますが、市谷亀岡八幡宮の放生会は本当に地元のお祭りという雰囲気です。 私が元いた会社も市ヶ谷に本社があり、勤め上げた情報通の知人に話してみましたが、この神社自体が知らなかったと驚いていました。 |
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江戸時代には、歌川広重の名所江戸百景『市ヶ谷八幡』(1858年)に描かれるほど有名でした。 境内には茶屋や芝居小屋なども並び、人々が行き交う場所でした。例祭は江戸市中でも華やかなものとして知られ、大いに賑わったそうです。 |
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演舞の合間。 出店などはなく、純粋に神様に感謝を捧げるお祭りでした。 夏の盆踊りも戦後にかなり変容し、本来の目的や意図が分からなくなったものも多いと感じます。東京の中心部の身近な場所で、今でもこのようなお祭りが守られているなんて感動です♪ |
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2022.12.12
2025.10.5






