『あなただけ見つめてる』

ポルシェのボクスターに乗るシルバーのトイプードル小元太

 これは2014年8月の『Genと小元太のフォト日記』です。Genが重度の貧血を起こす難病と診断され、お医者様から余命7,8年と宣告された年です。「くそー、だったら死ぬ前に一番乗ってみたかった車に乗ってやる〜!」と、憧れのポルシェ・ボクスターを手に入れて楽しんでいる様子です。スポーツマンで、短距離走も長距離走も得意だったGen。もう自分の足で走れなくて嘆き悲しむと思いきや、だったら車を運転して走って楽しめば良いと考えたそうで、まさにスーパー・ポジティブ!!♪

「小元太を海に連れて行って砂浜で遊んでやりたいな・・・。」、とのこと。
余命7,8年って微妙な長さですよね。しかも年々必ず病気が悪化するわけでもないため、「毎年余命7,8年って言われる(笑)」そうです。

そういうわけで、3年経った2017年時点でもまだ海に連れて行ってないそうです。「思い立ったが吉日!」の私としては、「本当に連れて行きたいなら、すぐ行こう!小元太が安心して移動できるように手伝うから。」と実行したのでした。

 
尻屋崎の海とシルバーのトイプードル小元太2017/9/21

青い海。広い空。波が押し寄せる白い砂浜!
海に来た〜!!♪

しかし・・・。
小元太はま〜ったく海に興味がないようです。一瞥することすらなく、視線の先はGenに固定。Genが「海と小元太の写真を撮ろう♪」とおすわりを命じていますが、片時もGenの側を離れたくない小元太はうずうずしています。Genしか見ないので、私がカメラ目線の小元太を撮影するのは不可能です(笑)

 
尻屋崎の海とシルバーのトイプードル小元太

最愛のGenの望みなので仕方なくポージングしていますが、超迷惑そうです。「Gen、まだぁ?」という心の声が聞こえてきます(笑)

 
尻屋崎の海とシルバーのトイプードル小元太

あぁっ!限界が来て、Genが許可していないのにGenに向かって動き出してしまいました。

結局Genも、小元太の迷惑そうな顔しか撮れませんでした(笑)

 
尻屋崎の海と片桐元一とシルバーのトイプードル小元太 尻屋崎の海と片桐元一とシルバーのトイプードル小元太
Genにまとわりついています。海は全く視界に入っていないようです。
Genの足跡に重なるように、小元太の可愛らしい足跡が・・。本当にGenのことが大好きです(笑)
 
尻屋崎の海と片桐元一とシルバーのトイプードル小元太

親の心子知らず(笑)
あれほど小元太に海を見せたがって連れてきたのに、小元太は視界にGenさえいれば幸せなのです。何だかほのぼの、幸せな気持ちになります。私はこの光景が見られただけで大満足です♪

Genは未だに、小元太と海の素敵な写真を撮ろうと頑張っています(笑)

 
尻屋崎の海とシルバーのトイプードル小元太
この後、もうGenには十分まとわりついて満足しただろうと再チャレンジしましたが、やっぱりダメでした。片時も離れたくないし、Genはいくら見つめても飽きることがなく、愛する想いは一層募るばかりなのだそうです。たぶん、そう言っています(笑)
 
つぶらな瞳で片桐元一を見つめるトイプードルの小元太

これは2010年6月の『Genと小元太のフォト日記』、「見つめないで」です。たとえそう言われても、いつでも小元太はGenだけを見つめ続けるのです。つぶらな瞳が可愛すぎです。これは勝てません。オヤツあげたくなっちゃいます(笑)

海と小元太の想い出・・。
Genが想像した理想のようにはいきませんでしたが、『夏の海の想い出』をコンセプトにイメージビジュアルを作りました。

 
貝殻のジュエリーと夏の想い出

毎年、夏はこれをトップ画面にします♪

小元太は私にとっても、いつも優しくて賢くて可愛らしい子でした。旅立ちの日もみんなで楽しくお散歩するほど元気で、あんなに突然旅立つなんて・・。人間も犬も、あらゆる生き物はいつその時が来るか分からないからこそ、思い立ったが吉日というのは大事だと思うのです。

今年(2022年)も制約ある夏となりましたが、ぜひ皆様も可能な限り想い出をたくさん作ってくださいね。
 

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