『天国の光』
2020/5/14 |
光のマジック!!♪ 逆光で分かりにくいですが、鳥居越しのとある神社です。神社の名前は不明です。全国の寺社仏閣はコンビニの数(2019年3月末時点で5万8340店)より多く、神社は8万社以上、寺院も7万社以上あるとされています。数に入っているのか疑問に感じるほど人の気配がない神社でしたが、たまたま立ち寄った時間帯に見事な神々しい景色を見せてくれました。 ある宝物のカタログを作成している時にふと思い出し、ご紹介することにしました。 |
先代の小元太を連れて光の元に進むGen。 実は、これは小元太が旅立つ前日に撮影した写真です。 |
あまりの神々しさにGenも私もしばらくその不思議な光景を見つめていたのですが、小元太は天国からのお迎えの光だと分かっていたのかな・・。 |
不思議な光は自然が一瞬だけ見せてくれる奇跡。 神社、鳥居、少し長い参道。場所や角度、天候による光の強さ。この季節のこの時間にしか見ることのできないミラクルな光景です。 |
1時間に15度。 見つめていると、案外あっと言う間に移動してしまう太陽。 |
見る間に後光は弱くなっていき、神社に包まれた不思議な気配も薄れていきました。 |
後光は完全に消えてしまい、まるで現実世界に戻ってきたような不思議な感覚です。 |
太陽は沈み行き、空の青は濃くなり、まもなく夜の静寂が訪れる気配・・。 |
きっと天国の光は優しくて温かくて穏やかで心地よい・・。 翌日、死期を悟った小元太は自らの足で真っ白なお布団の中央に歩を進め、横たわって眠るように旅立ちました。誰も見ていない時でした。その顔は穏やかでとても満足そうでした。こんな旅立ち方が私にもできるだろうかと、強い尊敬の念と憧れが湧き上がるほど美しい旅立ちでした。 天国の光を表現したかのような素晴らしいピケを手にした時、160年ほど前にも同じような景色を目にした人がいたのかしらと胸が熱くなりました。 古から絶え間なく生と死を見つめてきた大自然が見せてくれる、感情を揺り動かす美しい景色。やっぱり神様っているのかな・・。 |