No.00231 古代の女神 |
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『古代の女神』 一目見て極上と分かる、明るく鮮やかなオレンジ色のアゲートを使った見事なプチ・ストーンカメオのペンダントです。とても小さなものなのに、古代の女神がまとう美しい布のドレープと透け感を見事に表現した彫りの技術には驚くばかりです。見事な芸術作品に相応しいハープパールのフレームも手の込んだ素晴らしいもので、アンティークジュエリーでもなかなか出てこない、極上の細工による「小さくて良いもの」です。 高い芸術性でありながら日本女性が普段使いしやすいアンティークジュエリーは珍しいので、1つだけでも何か極上のアンティークジュエリーが欲しいと思ってらっしゃる方にもオススメです♪ |
ストーンカメオとシェルカメオ
【参考】中級のストーンカメオ・ブローチ | 【参考】低級のシェルカメオ・ブローチ |
アンティークジュエリーのカメオの主な素材はストーンとシェルの2種類で、それぞれに特徴があります。一時期日本でアンティーク・カメオブームが起きて目利きできないディーラーによって大衆用の安物がヨーロッパから数多くもたらされました。知識がないディーラーや販売員でも尤もらしい謳い文句が必要で、そこで「ストーンカメオの方がシェルカメオより高級」という単純化された情報が日本に広まり、スタンダードになってしまいました。「ブランド品だから高級」、「百貨店で売ってあるから高級」などの、思考停止のブランド信仰となんら変わりありません。 シェルカメオの場合、シェルの天然の模様(個性)を生かして最高の芸術作品を作ろうとすれば材料を手に入れるだけでも相当大変なのですが、シェルであれば何でも良いという考え方ならばストーンと比べて安く材料は手に入ります。それに比べてストーンは一定以上の材料費はかかります。 シェルカメオは酷いレベルの安物と、芸術を極めた最高クラスの作品とが混在し、その差が激しいのはそのような理由によります。ストーンはタダのような値段で材料を得ることができないからこそ、ストーンカメオはシェルカメオほど酷いレベルのものは作られませんでした。 |
珍しい小さなストーンカメオのペンダント
さて、このカメオの材料はストーンです。 とても珍しい、小さなストーンカメオのペンダントです。 |
ブローチ&ペンダント | ブローチ | ペンダント | |||||
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ヘリテイジでお取り扱いしたストーンカメオをいくつか並べてみました。 ジョージアンのスケルトンのカメオ『キューピッドと鷲』も小さなカメオという印象だったのですが、それよりさらに小さく薄く軽いストーンカメオなのです。大きくて着け栄えする作品と違って、小さな作品は作るのに技術的難易度は遙かに高いにも関わらず見た目には高そうに見えにくいので、成金のような人物には魅力的に見えず、成金はこういう作品を高いお金をかけて作ることはありません。 GENがルネサンスのミュージアム・ページで「時を超えて語りかける小さな芸術」と宝物を表現しているのですが、小さくて良いものは真に感性の優れた古い時代の王侯貴族がその価値を理解していたからこそ生まれることができたのです。そのような作品は、きちんと価値を理解して大切にしてくれる次の持ち主を必ず呼びます。脈々とご縁がつながり、歴代の持ち主に大切にされて宝物は時空を超えてやってきたのです。 ある程度大きさがあって見栄えするものと違い、小さくて良いものは本当に作られた数自体も少ないので、この小さな宝物をロンドンで見つけた時は感動でした♪ |
リングサイズの小さなストーンカメオ
ストーンカメオ リング イギリス 1880年頃 SOLD |
←↑等倍 |
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今まででお取り扱いした小さなストーンカメオだと、リングはいくつか小さな作品がありました。 左のリングは今回の作品に類似した印象ですが、実はこういうストーンカメオはとても珍しいのです。 |
【参考】低レベルのストーンカメオ・リング | |
リングに使われるストーンカメオのモチーフでよく見かけるのは、人物の横顔の胸像です。同じようなものばかりでつまらないですが、中〜低級品とはそんなものです。流行をリードしたり独自路線を突き進むのが高級品らしいやり方だとすれば、中〜低級品はデザインを考える労力は惜しんでただ流行を真似したり、みんなが持っているものを持っていれば安心的な思想でしか作られません。 デザインだけでなく加工賃も惜しまれますから、彫りも適当です。彫った後の仕上げ加工も惜しまれた右上のカメオは、ストーン下地がザラザラです。磨いて仕上げないと、こんな汚い感じになってしまうことがよく分かりますね。 |
『笑門来福』 〜幸せを呼ぶ指輪〜 ストーンカメオ リング イギリス 19世紀中期 SOLD |
リングサイズの小さなストーン・カメオを彫るのはとても難しいことですが、『ストーン・カメオ』のポテンシャル的には、これくらいは表現できたはずなのです。 『笑門来福』は石の質、彫りによる全体の形状、仕上げの磨きのすべてが揃った、まさに王侯貴族がオーダーした高級品です。 ストーンカメオだけでなく、フレームやシャンクの作りも明らかに上の安物とは違います。 低レベルのストーンカメオには低レベルのフレームがあしらわれて、そういうレベルの方に愛用されるし、高級品は相応のお金をかけられる高貴な身分の人のために、相応しい技術と労力をかけて作られるものなのです。 |
リングにセットできるストーンのサイズには限界があるため、その小さな石に全身をカメオで表現するのはとても難しいことなのです。 だから余計に胸像が多いのです。 左も、そこそこ頑張って作ったリングだろうとは思います。 拡大すると粗が目立ちますが、プックリ感や幼児性が魅力の1つでもあるエンジェルはこの程度でも良いのかもしれません。 ヘリテイジではこのレベルは扱いませんが・・・。 |
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【参考】低レベルのストーンカメオ・リング |
【参考】低レベルのストーンカメオ・リング | ||
大人はもっと難しいです。これらのリングは、それでもある程度頑張ったとは言えるでしょう。ヨーロッパの芸術の原点は古代ギリシャと古代ローマにあると言われており、ある意味、古代ギリシャや古代ローマの神話は普遍のモチーフと言えます。19世紀には古代をモチーフにしたリバイバル・ジュエリーも流行しているので、このようなモチーフのジュエリーもいくつか作られたということでしょう。 |
指輪とペンダントを比べるなんてどうなのと疑問を持たれると困るので、私の手との比較画像で小ささをご証明いたします(笑) 本当に小さいペンダントなのです。 ペンダントをのせた私の左手の人差し指は7号サイズなので、決して大きな手にのせて小さく見せているわけではありません。 |
ご紹介のペンダント | |
【参考】中レベルのリング | |
古代ギリシャや古代ローマと言えば、美しいドレープの布をまとった服装が印象的です。上のストーンカメオは、どちらもその美しさを表現しようとしたものですが、小さな石でそれを表現するのはとても難しいことです。右のストーンカメオも小ささを考慮するとまあまあの出来と言えます。拡大するから粗が目立つだけで、指に着けてしまえば違和感はないのかもしれません。その点で、ご紹介のペンダントは驚異の出来映えなのです。 |
驚異の彫りと表現力の小さなストーンカメオ
小さなカメオなのに、細部まで驚くほど緻密に仕上げてあります。 これほど小さいと女神の顔はのっぺらぼうでもおかしくないのに、鼻筋やうっすらと表情も見えます。 身体もしっかりと立体的に表現されています。 杯と右手は独立して表現されています。作者が手を抜いた場合、この部分はつながっていたことでしょう。 左手は、布地を持つ様子がはっきりと表現されています。 |
薄い布が透ける様子や身体に沿う様子が、繊細な彫りと石の白い部分を削る厚さの微妙なコントロールによって実に見事に表現されています。 |
イシス・ペルセポネ像(古代ローマ 180-190年頃)イラクリオンの考古学博物館 "AMI - Isis-Persephone" ©Wolfgang Sauber(4 April 2009)/Adapted/CC BY-SA 3.0 |
左はギリシャのクレタ島北部のイラクリオンにある考古学博物館が所蔵するイシス・ペルセポネ像です。 イシスは古代エジプトの女神、ペルセポネは古代ギリシャの女神で、この女神も古代ローマ時代に習合した形跡がみられます。 古代ローマ神話ではプロセルピナと呼ばれて春をもたらす女神となっているためか、使われている大理石も淡いピンク色を帯びているのが美しい像です。 彫刻技術も全身が素晴らしいですが、印象的なのはやはり硬い石による柔らかな布地のドレープと透け方の表現ですね。 |
ペルセポネの帰還(フレデリック・レイトン 1891年)リーズ美術館 | イシス・ペルセポネ像のような素晴らしい古代の作品を見たら、19世紀のヨーロッパの人たちも古代ギリシャ・ローマの神々=美しい布地と思ったことでしょう。 左は初代レイトン男爵フレデリック・レイトンが1891年に描いた『ペルセポネの帰還』です。 初代レイトン男爵はイギリスの画家・彫刻家で、作品のモチーフは歴史や聖書、古典的題材がほとんどです。 この絵も女神たちの布地の表現が見事ですね。 |
フレイミング・ジューン(フレデリック・レイトン 1895年)ポンセ美術館 |
これもレイトン男爵の作品です。布地のドレープと透ける表現、モデルを使って実際に見ながら描いたのでしょうけれど、ここまでの表現は特殊な才能を持つ人物だけができるものなんだろうなと感じます。レイトン男爵は画家であるだけでなく彫刻家でもあったので、立体物を理解して新たな芸術作品として再構築できる頭脳と技術を持っていたのでしょう。1900年のパリ万博では、出展されたレイトン男爵の絵画はイギリス展示の象徴と評価されたほど、当時としても評価が高かったようです。 |
フレデリック・レイトン(1830-1896年)1880年の自画像、ウフィツィ美術館 | ちなみにこのレイトン男爵家はイギリスの貴族の最短期間記録を持っています。 元々は輸出入専門業を営む一家に生まれたのですが、芸術分野での活躍が高く評価されて1878年に最下級勲爵士位を授けられました。 フランスからも評価が高く、同年に最高勲章レジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章したり、その後もローマ賞(フランス国家の奨学金付留学制度)を受賞し、フランス学士院会員となるなど海外からの評価も高かったようです。 1896年1月24日についにイギリス王室から『ストレットンのレイトン男爵』の爵位が授けられたのですが、翌25日に狭心症の発作で急死し、レイトンが生涯独身だったためわずか1日で男爵家は断絶してしまったのだそうです。 世の中、一寸先は闇ですね〜。 |
イギリス貴族のそんな記録話はさておき、このストーン・カメオは少なくともイギリスにおいて17世紀頃から続く古代美術への関心と理解が深まり、新たな芸術が生み出され、楽しまれていた環境で作り出された作品なのです。 作者も布地の表現の重要性を理解していたからこそ、小さな小さなキャンバスに才能のすべてを注ぎ込んで、この美しい女神を表現したのでしょう。 |
『黄金馬車を駆る太陽神アポロン』シェルカメオ・ブローチ&ペンダント ¥1,330,000-(税込10%) |
ストーンカメオは厚みがあったり、石自体に光の透過性が少ない場合が多いので、バックライトを当ててもシェルカメオほどダイナミックな変化は見られない場合がほとんどです。 |
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『マット肌の美女』 ストーンカメオ ブローチ&ペンダント フランス? 19世紀後期 SOLD |
この作品は全体が薄いこと、2層の石の厚みを巧みにコントロールして下地の石の透け感でドレープを表現していることもあって、バックライトを当てるとまるでシェルカメオのように美しく変化します。 太陽光にかざせば、お手元で同じように楽しんでいただけます。 布地の驚異的な表現力を、より感じていただけると思います。 |
手間のかかったハーフパールの美しいフレーム
【参考】低レベルのストーンカメオ・リング | ||
素晴らしい絵画には相応の額縁が必要です。額縁は絵画をより惹き立てるためのものですから、額縁だけ立派なものを施されることはまずありません。バランスが取れていないと違和感が出てしまいます。これらの低レベルのストーンカメオも相応のつまらないシャンクが施されていますが、バランスが取れているので違和感はありません。 |
この作品のハーフパールのフレームの特徴としては、わざわざ爪を独特の形に潰して整え、お花のような形に仕上げる手間をかけていることです。 肉眼で見ると気づかない人もいるくらい細かいことですが、手のかけ方がやはり安物とは桁違いです。 |
『ローズカットの閃光』 マーキーズシェイプ ローズカット・ダイヤモンド リング フランス? 1870年 SOLD |
『ローズカットの閃光』も、ハーフパールのフレームの手間のかけ方が凄かった作品の1つです。 パッと見ると、先ほどのリングの方がハーフパールが小さくて数が多いので大変そうに見えますが、一言でハーフパールのフレームと言っても、よく見ると同じ作りではないのです。
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ハーフパールをセットしている台座部分にご注目ください。左のリングはシンプルな台座にハープパールを爪で留める作りですが、右のリングは1つ1つのパールの合わせて台座を曲線的な立体形状で作っているのです。 |
これだけ丁寧に台座を作ることがいかに手間のかかる作業かは想像に難くありません。 多少数が増えても、シンプルに爪で留めるだけの方がまだ楽です。 |
高度な技術を持った職人が丁寧に作ったからこそ、これだけ拡大した画像でもハーフパールを留めた爪が認識できないくらい目立たないのです。 |
普通は手間がかかりすぎるので、フレームを真珠の形に整えるような細工はメインの宝石のため、しかも数個で済むような場合にしかやりません。 |
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【参考】ジャンクの天然真珠クラスターリング |
さて、今回のペンダントのハーフパールのフレームはどうなっているのかと言うと、ハーフパールごとの形状に合わせた手間のかかる方法で作られています。右のリングはハーフパールが24個ですが、左のペンダントは28個で数がより多いのです。一見シンプルなのに驚異的な手間のかけ方です。 |
裏から見ると、天然のストーンやハーフパールの形状に合わせて、職人の手で丁寧に土台が作られたことが分かります。 わざわざストーンカメオをオープンセッティングにしてあるのは、光にかざして見たときの美しさを分かっており、それを楽しんでもらいたかったからに違いありません。 |
先ほどのグリーンアゲートのストーンカメオリングはこのようにクローズドセッティングになっており、光にかざして見ることはできないのです。 |
独特のストーンの留め方
ところで中央のストーンカメオについては、どのようにして留まっているのか不思議に見えませんか? 宝石の場合は上から爪で押さえて留められるのが普通ですが、上に爪はかかっていません。 |
『楽器を奏でるキューピットとヴィーナス』 ジョージアン シェルカメオ ブローチ&ペンダント イギリス 1830年頃 SOLD |
←↑等倍 |
シェルカメオの場合は軽いので、上から爪をかける留め方で耐久性には大丈夫なので、この方法が一般的です。 |
【参考】安物のストーンカメオ・リング | |
これはヴィクトリアンのストーンカメオリングとして販売されていたもので、石の上に爪がかかっています。リングサイズのストーンカメオならば、これくらいゴツい爪ならば留めても問題ないのかもしれませんが、このような留め方のストーンカメオは見たことがありませんし、作りも変なのでフェイクかもしれません。 どちらにしても目立つこの爪はダサいです。現代ジュエリーとして安く販売されていたとしても欲しい方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。 |
【参考】1千万円以上の高級リング(現代) | 【参考】サファイアリング(現代) |
現代ジュエリーは爪が主張し過ぎて全く石が引き立たず、むしろ爪が宝石の美しさを邪魔しているようにしか見えません。左のリングはアンティークジュエリーから取り外したと推測されるアンティークの石(非加熱のカシミールサファイア)を使っていますが、現代ジュエリーの作りなので美しくありません。1千万円を超える値段が付いており、超高級ジュエリーの部類に入ると思うのですが、現代では高級品を作るに相応しいとされる「優秀な職人」ですらこの程度の技術しかないということでしょう。 昔の美意識のある超お金持ち、王侯貴族から見ればこれらはどん引きの安物です。今の貨幣価値で換算すれば、それこそ彼らにとっては1千万円のジュエリーなんて安い方で、それこそ数千万から億単位でオーダーしていたはずです。そういう美意識の高い人たちにとっては爪はいかに存在感を消しつつ、貴重な宝石はしっかり留められる耐久性があるかはとても重要なことでした。 |
『ユリウス・カエサル』 イタリア 1820年頃 |
重たいストーンカメオを美観を損ねず、かつ安全に留めるためのアンティークの方法は主に2つあります。 1つ目が、このようにフレームで上から押さえることです。下の土台とサンドイッチ状態にして、上下から押さえればスポッと抜け落ちる心配はありません。 石の形に正確に合わせて、脱落の心配がない精巧なフレームを作るのは大変そうですが、昔のもっと難しいことをやっていた職人にとってはさほど難しいことではなかったでしょう。 |
もう1つの方法はちょっと大変そうなやり方です。 真正面から見ると一瞬爪をかけて留めているようにも見えますが、そうではありません。 |
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『マット肌の美女』 ストーンカメオ ブローチ&ペンダント フランス? 19世紀後期 SOLD |
よく留まっているなと驚くばかりですが、石が持ち上がることでストーンカメオだけが一番正面に見えるので、作品としてはストーンカメオが惹き立って美しいのです。 |
どうやらこの小さなペンダントも、その難しい方のやり方で留めているのです。ストーンカメオ自体が小さくて軽いので、『マット肌の美女』ほどゴツい爪は必要ありませんが、ストーン側面の斜めの形に沿うように小さな爪で抑えられているのが分かります。 |
そのおかげでペンダントとして正面から見た際、一番手前に来るのが爪ではなく主役のストーンカメオだけとなり、一際その描かれた古の女神が美しく浮かび上がるのです。 小さくてもストーンカメオは仕上げもまるで手抜きがありません。 白い部分のマットな質感とは対比するかのごとく、下地のオレンジ色の層は表面が磨き上げられてピカピカです。 一目見て美しいと感じる明るく鮮やかなオレンジ色も、ストーンカメオではありそうでない色です。 普通は少し暗かったり渋い色味が出ているものなのですが、ここまで純粋に明るい色彩しか感じない石は初めてで、初見で思わず春の女神のようだと感じました。 石も特別、彫りも特別。 |
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時を超えて語りかける小さな宝物・・。 GENはよく言っていました。「小さくて良いものを見つけるのは本当に難しい。」 確かに初のロンドンでこのペンダントを見つけたときは、絶対に良いものだとはすぐに感覚的に分かったからこそ買い付けてきたのですが、真の良さを理解できたのはこうしてカタログ作成に着手してからでした。どれだけ勉強しても、買い付けする現場で画像を撮影して拡大したり実体顕微鏡で見たり、資料と照らし合わせて云々かんぬんなんてことは不可能です。 ロンドンでは、GENが「見ると目が腐る」という酷いアンティークジュエリーもたくさん見ることができました。普段は長年の付き合いがあるディーラーにしか見せてもらわないので、一定以上のレベルのものしか見ることはないのですが、実際にロンドンに行ってみるとこんなにゴミレベルだらけなのか仰天しました。高そうに見せようとしてるだけの大きなハリボテ系ジュエリーもたくさんありましたが、小さいものは基本的にはそれすらできなかった人向けの安物で、アンティークであっても昔の熟練の職人の技術はありません。現代でも作れるレベルの、つまらないものばかりです。 欧米人と違って日本女性は小ぶりなジュエリーが好きな方が多いので、着けやすい小さなものはいくらでもご紹介したいのですが、手を抜いた適当な作りの安物は例えデザインが良くても絶対にご紹介したくないのです。今後も全力で探しはしますが、なかなか出てこない極上の小さな宝物なので、こういうものを狙っていた方にはぜひオススメです♪ |